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2021/10/12

■山本太郎さんが立候補する選挙区を変えたそうです

山本太郎さんが立候補する選挙区を変えたそうです。
どうも立憲民主党とのコミュニケーションのずれが原因のようです。
これでまた政権交代が一歩遠のいた気がして残念です。
この騒動にはだれかの「意図」も感じますが、組織の恐ろしさも感じます。

自民党にはさまざまな人や思いや政策が含まれていて、最近はかなり統制が進んでいるとはいえ、日本社会の縮図になっています。つまり自民党のなかには、「与党」も「野党」も同居している。それが自民党政権が続いている理由だと思います。日本における実際の政治アクターとしての政党とは自民党のなかの派閥なのではないか。
ですから、菅政権から岸田政権への移行は、ある意味では「政権交代」とも言えるような気がします。

いまの野党は、共産党とれいわ新選組以外は自民党の派閥やグループとそう違わないような気がします。
鳩山民主党は野党としての自立を図ろうとしましたが、鳩山さん以外の閣僚の多くは相変わらず自民党からの派遣社員意識でしたから、結局はトロイの木馬のなかにいた野田元首相によって、外様自民党に立ち戻りました。

いま野党連合が構想されていますが、自民党のように各党が派閥グループになって、第2自民党をつくらない限り、今の政治のスキームでは、政権交代は起こりようがありません。
しかし、自民党がまたかつてのように、ゆるやかな政策集団(派閥)構造に回帰したら、野党は現在のような外部応援団として、ますます寄生的にしか存在できない存在になるでしょう。

政治家のための政治から国民のための政治になるためには、改めて「政権交代」の意味を問い直す必要があると思います。
私は早く日本も、ミャンマーや香港のような民主志向国家になってほしいと思っています。後進国の日本人が、彼らから学ぶことはたくさんあります。

山本太郎さんの今回の騒動には、個人の信頼関係がベースの組織と個人の責任回避をベースにした組織とのギャップを感じます。
それはそのまま政治パラダイムに重なっている気がします。

また「政治パラダイム」をテーマにしたサロンを開きたくなりました。前回はあまりに伝わらなかったので、気が萎えましたが、もう少し説明力を高めたいと思いますので、よかったら参加してください。

 

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