■節子への挽歌5193:おさむさんの目はどうしてそんなに細いの?
節子
昨日、本土寺に帰りに孫のにこと一緒に食事をしました。
その時の話です。
にこは私の前に座ったのですが、私の顔をまじまじと見て、こう訊いてきたのです。
「おさむさんの目はどうしてそんなに細いの?」
これを聞いて、一緒にいた娘たちは大笑いです。
たしかに私の目は、異常なほど細いのです。
にこはもしかしたら最近ずっとそれを考えていたのです。
にこの問いに対して、私は、「どうしてだと思う?」と問い返しました。
にこは、ほとんどすぐに、「わかった、歳をとっているからだ」というのです。
娘たちはさらに大笑い。
これももしかしたら、にこが考え抜いて到達した結論だったのかもしれません。
何しろ即答でしたから。
そこで重ねて、「どうして歳をとると目が細くなるのか」と訊くと、「もうじき死ぬからかなあ」と言うのです。
いやはや、困ったものです。
もしかしたら、にこは間もなく私が死ぬと思っているのかもしれません。
もし仮にそうだとすれば、にこは私にどうかかわればいいか困るでしょう。
そう思うと、最近のにこの私への対応が少し変わってきているの理由がわかるような気もします。
彼女はどう付き合えばいいか混乱しているのかもしれません。
まあそれはともかく、この問いかけにはみんな大笑いです。
私も大笑いでしたが、目が細くて世界がよく見えないのは事実なので、いささか困ってはいるのです。
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