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2021/12/14

■湯島サロン「住んでいるまちを楽しくしよう」報告

「住んでいるまちを楽しくしよう」というと抽象的な感じがしますが、案内にも書いたとおり、このサロンは竹形さんが取り組んでいる実際のプロジェクトがテーマの実践的なサロンでした。まちづくりに実際に取り組んでる人や取り組みたいと思っている人たちも含めて、10人の参加者がありました。

竹形さんは、いま進めている「STREET LIFE PROJECT」をまとめたパンフレットをもとに、構想の全体像とポイントを簡潔に説明してくれました。
竹形さんの構想は、高齢社会の真の問題は「不安」だという認識から出発しています。

そうした「不安」を引き起こす背景にはいろんな問題がありますが、それらを個別に解決していくのは難しい。そこでさまざまな問題を組み合わせて解決していこうと考えたのです。それだけではありません。問題解決を通して、逆に住んでいる街を楽しくする仕組みができるのではないかと考えているのです。

そのめざす仕組みは、「やりたいことができる〈場所〉と〈仲間〉がみつかる街のプラットフォーム」で、それを実現していくのが、STREET LIFE PROJECTなのです。
STREET LIFE PROJECTは、「高齢者でも簡単に使える地域SNS」「地域のことがよくわ換えるポータルサイト」「助け合いの潤滑油としての自由通貨」「誰かと話せるコミュニティサロン」の4つから成り立っています。このそれぞれに竹形さん独自の工夫がこめられていて、しかもそれがいまどんどん「進化」しているのです。
こうしたモデルをいくつかの地点でまず実現し、それを全国に広げていくというのが、竹形構想です。

STREET LIFE PROJECT構想の詳しい説明は、次のサイトをご覧ください。この構想はどんどん進化していますが、このサイトも時々アップデートされています。
https://www.facebook.com/groups/2708308336165204/posts/3017477415248293/

参加者の中には、この構想に共感して、すでに取り組みの準備を始めている人もいますし、すでに取り組んでいる活動とつなげられないかと実践的に考えている人もいましたので、実践的な話し合いも行われ、具体的なアイデアもいくつか出されました。
竹形さんはいろいろなところで、この構想を紹介していますが、そうやって構想がどんどん豊かになっていくのでしょう。そういう取り組み方もとても共感できます。

示唆に富む話もいろいろありましたが、そうしたものをしっかりと実践につなげていくことが竹形さんの関心事ですので、個別の話の紹介はやめておきます。

私は話を聴いていて、オランダで広がったビュルトゾルフを思い出していました。
湯島のサロンでも時々話題になりますが、ビュルトゾルフ(オランダ語で「コミュニティケア」を意味します)は2006年にオランダの地域ケアの取り組んでいた看護師が仲間と一緒に始めた在宅ケア(訪問看護・介護)組織ですが、いまやオランダ全国に広がっているばかりか、日本も含めて、世界的にも新しい「共生保障システム」として注目されています。
もしかしたら竹形モデルは、それを超えるソーシャル・イノベーションを起こすかもしれません。なにしろ主役が、私たち生活者ですから。

ちなみに、竹形さんは話の最初に4つの問いかけを参加者にしました。
みなさんはいかがでしょうか。
・あなたが住んでいる街は楽しいですか?
・「家には寝に帰るだけ」という人が多数、あなたは?
・街にワクワクするものはありますか?
・ワクワクすることを一緒にできる仲間はいますか?

私の体験では、まちづくりは、ヘトヘトになるか、ワクワクするかのいずれかです。
でもヘトヘトの先にはワクワクがある。

ワクワクが生まれる環境を一緒に作りましょうという竹形さんの呼びかけに、よかったらぜひ応じてみてください。
竹形さんは来春には実際に動き出す予定で準備を進めていますが、自分の地域でも取り組みたいという方がいたら竹形さんにコンタクトしてみてください。
フェイスブックのグループもありますので、ぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/groups/2708308336165204

竹形さんにお願いして、また湯島でもその後の動きの報告サロンをやってもらいたいと思っています。
このテーマは、湯島サロンが始まった契機にもつながっていますので。

Takegata

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