■正月休みにもしできれば読んでほしい本の紹介
来年からいよいよ改憲論議が国会でも具体的に動き出しそうです。
私は、すでに法治国家ではなくなった日本において、憲法意識があまりに軽くなっていることこそが問題ではないかと思っていますし、その意味では、護憲派も改憲派も同じように見えてしまうのですが、しかし無関心ではいられません。
私の憲法観からすれば、憲法条文の問題ではなく、私が住んでいるこの国をどういう国にするかという議論こそが、憲法論議だと思うのですが、多くの人は「まずは〇〇条から検討しよう」などと、私には小賢しく思えることしか言いません。
また憲法は、自分の生活意図は縁がないと思っている人も少なくないように思います。
しかし昭和時代を思い出せば、憲法こそが私たちの生活を規定していることは明らかです。いまの私の生活は、間違いなく日本国憲法に支えられています。
でもその憲法が、今や改憲派はもちろん護憲派によっても踏みにじられようとしている。
そこで、もしお正月に時間があって、何か本でも読もうかと思っている人に、ぜひ読んでほしい本があります。
最近出版された内田樹さんの「戦後民主主義に僕から一票」です。SBクリエイティブから出ている新書です。とても読みやすい本です。
特に、その第3章「憲法」のなかの「憲法について」を読んでほしいと思います。その部分であれば、新書版40頁ですので、30分もあれば読めるでしょう。
もしそれを読んで、少し共感することがあったら、ぜひその前後も読んでください。
そして、もしできれば、そこからお正月の休みの間に、憲法や日本の今の政治状況に、少し思いをはせてもらえればと思います。そういう人が一人でも増えれば、私の生きやすい社会に一歩近づくと私は確信しているからです。
もしその本を読んで話したくなったら、ぜひ湯島に来てください。
憲法サロンは毎年5月の上旬に行っていますが、今年はそれ以前にもまた「憲法サロン」をやりたいなと思っています。憲法サロンをやろうという方がいたら、ぜひご連絡ください。すぐにでも企画しますので。
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