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2022/01/30

■節子への挽歌5282:友人が本を贈ってきてくれました

節子

私のまわりには、私にはなかなか理解できない生き方をしている人が少なくありません。
理解できない割に、なぜかすごく気になるのです。
その一人が、文芸評論家の岡和田晃さんです。

岡和田さんから新著が送られてきました。
「いかに終わるか」という、とても気になる題名の本です。
山野浩一発掘小説集とありますが、山野浩一さんの単行本未収録作品を集めた本です。
岡和田さんはこういう仕事を、前からいろいろと取り組まれています。

山野浩一さんは、私にもしっかりと記憶に残っている作家です。
と言っても、私が読んだのは「X電車で行こう」の一冊だけなのですが、なぜかお名前はしっかりと残っています。
そればかりではありません。
たまたま先週、書棚を整理していて(蔵書の半減計画の3回目を進めています)、その「X電車で行こう」が見つかったのですが、迷ったうえに「残す方」に仕分けしたところです。まだ読みなおしていませんでしたが。

それがきっかけになり、またSFを読んでみようかという気になり、図書館からスタニスワフ・レムの「地球の平和」を借りてきて読みだしのですが、これは読みだしてすぐ挫折しました。
そんな時に、岡和田さんからこの本が送られてきたのです。

ちなみに、SFというと、私がかつて読んでいた頃は「空想科学小説」と訳されていましたが、最近では思弁小説(スペキュラティブ・フィクション)と言ったほうがいいかもしれません。そのほうがピンときますが、その「思弁能力」が今の私にはあまりないのです。困ったものですが.

幸いに、本書は長編ではないので、たぶん読めるでしょう。
でも最近は、お腹の具合があまりよくなく、したがって思考力が大きく低下しているので、もう少し元気になってから読もうと思います。

しかし、まるで今の私の心境をお見通しのように、岡和田さんがこの本を送ってきたのが、とても不思議な気がします。
岡和田さんは、時々、贈ってきてくれるのです。
それも自著ばかりではなく、わざわざ購入して送ってきてくれる。
そこにもとても関心があります。

若い岡和田さんから、私は先導されているような気もします。
年齢などは、実に瑣末なことなのかもしれません。

 

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