■第19回万葉集サロン「あらためて万葉集を読むためにーこれまでのまとめの講座」のご案内
万葉集サロンも4年目に入ります。そこで前回の報告時にご案内の通り、今回は、「あらためて万葉集を読むためにーこれまでのまとめの講座」と題して、これまでのサロンの流れを振りかえるとともに、万葉集を読んでいく上での基本的なことの復習をしたいと思います。
升田さんからの案内文を下記致します。
約千三百年昔の歌集『万葉集』には、漢字ばかりで書かれた(まだひら仮名がなかったため)歌が約4500首収載されています。
額田王、柿本人麻呂、山部赤人、山上憶良、大伴家持など、約100年の時空の中で多様性に満ちた個性が縦横に活躍するのを見る歌集は他にはありません。中でも、作者不明歌の多さは群を抜いています。
作者不明歌群の歌には文字で表記する以前の口承時代の痕跡が色濃く残っていて、言葉、謳、音の形跡を担う「序詞・枕詞」などの表現様式を通して、まだ個人意識のない生命体「た(多)」のなかに融合共生していた「わ」と「な」がそれぞれを「相手(た)」と認識しやがてそこから「わ」の覚醒と意識が生まれてくるのを見ることができます。
飛鳥・白鳳・天平へと怒涛のように変化を遂げてゆく古代日本の、人々の歴史を、「文学」の方から語る万葉集。
今回はこれまでの話をまとめます。さらに万葉集を読んでゆくための入門編ですが、万葉集理解のための基になってほしいと思っています。
以上が、升田さんからの呼びかけです。
升田万葉集サロンは、ただ歌を読むだけではない大きなテーマがあるのですが、今回のお話で、これまでの流れが概略理解できるはずです。
また、万葉集に関する「いまさら訊けない質問」も気楽に質問できるような質問タイムもつくりますので、万葉集をこれまで読んだことのない方も気楽にご参加ください。
なお、これまでの万葉集サロンの報告をPDFにまとめました。ご希望の方はご連絡いただければ、データで送りますので、ご連絡ください。
今回から始まりが1時間繰り上がりましたのでご注意ください。また、今回は質問時間もしっかり取りたいので、3時間にさせてもらいました。
〇日時:2022年2月19日(土曜日)午後1時~4時
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇講師:升田淑子さん(万葉集大好き研究者/元昭和女子大学教授)
〇テーマ:「あらためて万葉集を読むためにーこれまでのまとめの講座」
〇会費:500円
〇申込先:佐藤修(qzy00757@nifty.com)
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