■キルギス共和国で木を植える浅野さんが知見を求めています
ウクライナがいささかきな臭いですが、世界にはそうでない動きもたくさんあります。
中央アジアにあるキルギス共和国で、キルギス日本友好基金というNGOをつくって、住民の生活に基点を置いた植林活動や学校や養護施設への援助など、さまざまな活動をしている日本人がいます。浅野哲也さんといいます。
その浅野さんが、いま、土砂崩れ防止も視野に入れての植林に関心を持っているので、何かできることはないかと、友人から電話がかかってきました。
政府機関や国連機関、さらには企業による開発行為には、大きな違和感を持っている私には、浅野さんの発想はとても共感できます。そこに住む人たちの生活を基点に置いた、住民の生業を支えながら支えられる地域整備こそが、「開発」(「コモンズ型開発」と勝手に呼んでいます)だろうと思っているからです。
中村哲さんが見事に示してくれたスタイルです。こうした実践に取り組んでいる日本人は、決して少なくないでしょう。もっとマスコミはとりあげてほしいものです。そうしたらみんなの世界観も少しは変わるでしょう。
私にできることはないかと考えましたが、「思い」はあっても知見が全くない私には思いつきません。そこでこの分野に知見のある人たちに助けを求めることにしました。
早速、ふたりの方が連絡してきてくれました。ふたりとももう10年以上、お会いしていない方ですが、知見・見識とともにとても信頼できる人たちです。管理主義でも経済主義でもなく、コモンズ感覚をお持ちの方で、実践者でもあります。
その人と浅野さんとでとりあえず動き出すことになり、昨夜、zoomで顔合わせし、情報交換しました。私はzoom会議も、夜も、苦手なので、傍聴するだけの予定でしたが、浅野さんの状況も理解でき、みなさんの思いについつい引きづりこまれてしまいました。
写真で見るように、キルギスの自然条件はかなり厳しそうです。土壌の性質も問題ですし、どういう植生がいいのか、よほどの知識がなければいけません。
幸いに、最初に声をかけてくださったおふたりの知見は、浅野さんのお役に立ちそうですし、昨夜の話し合いで、さらに何をしたらいいかも見えてきました。
早速に対応してくださったおふたりには感謝しかありません。
浅野さんの構想を実現していくためには、しかし、もっと多くの知見と支援が必要かもしれません。私ができるのは、そういう輪を広げることくらいです。こういう分野に知見のある方で、共感を持っていただける方がいたら、ぜひご連絡下さい。
ちなみに今年は、日本とキルギスとの国交30周年だそうです。
その記念イベントのひとつにも植林活動が組み込まれているようです。
来世が楽しみです。
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