■第14回益田サロン「ワクチンの今昔一老学者の感慨」のご案内
細菌学者の益田さんのサロンは、今回、ちょっと寄り道をすることになりました。
先日開催した「ワクチンをもっと知ろう」のサロンで、免疫学に関する最新の情報に触れた益田さんは、学生時代に学んだ免疫学と隔世の観があることを実感したそうです。そして、改めて、予防接種の原理や利害得失を考えるのも大切ではないうかと思い立ったのです。そこで、今回の益田サロンは、「ワクチンの今昔 一老学者の感慨」と題して、基本から考えてみようということになりました。
「ワクチンシリーズその3」です。
「老学者の感慨」とありますが、思い出話をするのではありません。
益田さんは、前回のワクチンサロンの後、こう書いてきました。
自分がこれまで抱いていた破傷風やジフテリアの予防接種に対する盤石の信頼も、その根拠が少々怪しいのではないかと思いました。結核菌に対するBCGの効果なども含めて改めて予防接種の利害得失を考えてみたくなりました。また予防接種の対象になる病原体の生態も同時に考える必要があるように思います。コロナウイルスの生態は細菌の生態とは大きく異なりますが、予防接種の原理からすると共通に対処できる面もあるように思います。今までのテーマであった宿主と寄生体の関係などにもつながることのように思います。山森さんのお話と合わせて聞いていただくとあるいは新しい見方が可能にならないかなと思います。
これを読むと、益田さんは今もなお、学ぶ姿勢が旺盛で、決して「感慨にふける老学者」などではなさそうです。
具体的には、次のような話が出てきそうです。
「予防接種の理念」「ベーリング・北里の不活化ワクチンの開発」「パスツールの狂犬病ワクチンに対する疑念」「ジェンナーと牛痘・生ワクチンの原理」「自己非自己と免疫機能」「IgGとIgAの対比」「母児免疫…母乳の恩恵」「水痘と帯状疱疹の関係」…。
盛りだくさんですが、こうした話から改めて現在話題になっている新型コロナワクチンへの理解が深まるような気がします。
山森さんのワクチンサロンに参加した人はもちろんですが、それに参加しなかった人も歓迎です。学者の話はなかなか難しいですが、益田サロンは途中でも気楽に何でも質問できるスタイルなので、気楽にご参加ください。
ワクチンに関して、私たちはもっと基本から学び直すことが大切かもしれません。
みなさんの気楽な参加をお待ちします。
〇日時:2022年3月6日(日曜日)午後2時~4時
*またはじまりの時間を2時に戻しましたのでご注意ください。
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「ワクチンの今昔一老学者の感慨」
〇話題提供者:益田昭吾さん(細菌学者/慈恵医大名誉教授)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)
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