■3月オープンサロン報告
3月1回目のオープンサロンは、前半はテーマなしとしましたが、後半はご案内の通り、「ワクチンについてもっと知ろう第4回目」にあてました。そのせいか、平日にもかかわらずに10人を超す参加者がありました。
前半は、特にテーマを決めずにスモールトークの予定でしたが、ウクライナ戦争をどうみんな受け止めているのかを知りたくて、気楽に問いかけたら、話し合いが燃え広がってしまい、なかなか終わらないほどでした。
感想を述べれば、報道の受け止め方も含めて、実にみんなの意見が多様だったことです。
ウクライナ国民の立場の意見もあれば、プーチンの立場もあり、新アメリカの立場もあれば、新ロシアの立場もある。実に多彩でした。
時間軸もさまざまで、この数週間だけを見ているわけではありません。これがネット時代なのだと改めて感じました。
プーチンが悪いとか、プロパガンダだとか、ゼレンスキーも信頼できないとか、国外避難者の人数が多すぎるとか少なすぎるとか、といった議論はもちろんありましたが、ほとんどの人はテレビ情報にしろネット情報にしろ、鵜吞みにはしていないように感じました。私には、みんなこんなにも情報に対して懐疑的なのかと驚くほどでした。
最後にちょっと、もし自分だったら踏みとどまって武器を取るかどうかと問いかけましたが、意見は分かれました。2つにではなく、3つに、です。これはいつかまたテーマにしたいと思います。
後半の「ワクチン」セッションは、益田さんが前回の補足の説明をするところから始まりました。
益田さんは、今回もまた新しい比喩を考えてきてくれて、たくさんの部屋と廊下を持つ住宅モデルを使って、ウイルスの侵入や免疫やワクチンの仕組みをていねいに説明してくれました。そして個々の質問にも応えてくれたので、ワクチンに関する理解はみんな深まったと思います。
ただ私自身は、ますますわからなくなってきました。私の関心は免疫機能やワクチンの仕組みというよりも、ワクチンを接種するといったい何が起こるのか、自己と非自己の関係がどう変化するのかというところにあるのですが、ウイルスとワクチンとの関係も気になりだしました。
新しいことを知ると、それを上回るたくさんの知らないことに気づくことで、ますます疑問が増えてしまうのですが、私が質問すると頭が混乱すると参加者のおひとりから指摘されてしまいました。どうも、流れに沿わない私の質問が、参加者の人たちの理解を妨げる結果になってしまっていたようで申し訳ないことをしてしまいました。
そんなやりとりなのなかで、いささか言い訳ですが、「知る」ということは一体どういうことなのだろうかというところに引っかかってしまいました。「わかった」と思うことは、「もうこれ以上知らない世界に目をやるのはやめよう」ということかもしれません。そんな気がしてきました。これもサロンのテーマとしては面白そうです。
さて今月はもう一度、オープンサロンを開催すると案内していましたが、急ではありますが、今度の土曜日の26日に開催させてもらいます。
今度こそ、テーマなどない、静かなオープンサロンにしたいと思います。
ちょっと珍しいコーヒーを用意して置く予定です。たぶん、ですが。
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