■時代の分かれ目の予感
ティッピングポイントという言葉があります。
物事がある一定の閾値を超えると一気に全体に広まっていく際の閾値やその時期、時点のことです。
また、「予言の自己成就」という言葉もあります。人々がその状況が起こりそうだと考えて行動することで、事実ではなかったはずの状況が本当に実現してしまうことがある。
ウクライナに関しては、私はずっとウクライナでは戦争は起こらないと思い続けていました。世界中の人がみんなそう思っていたら、たぶんこんな事態は起こらなかったでしょう。
そういう意味で、こうした事態を引き起こしたのは、戦争が起こると思っていた人が多かったのでしょう。私にとってはそういう人もプーチンと同じ側の人に感じます。
いま私にとっての唯一の希望は、人間と国家制度の対立が具現化し、関係が逆転するティッピングポイントが近いのではないかということです。
プーチンがやっていることは、ブッシュがやっていたこととそう違わないような気もしますが、そうした長年の政治パラダイムがいま変わろうとしている。そう思うとワクワクします。誤解されそうな言い方ですが。
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