« ■3月オープンサロンのご案内 | トップページ | ■立ち向かう相手は誰か »

2022/03/24

■第20回万葉集サロン「〈わ〉を見つめることから始まる〈語り〉への憧憬」のご案内

前回、升田さんは、これまでの万葉集サロンの流れを振りかえるとともに、万葉集を読んでいく上での基本的なことの復習をしてもらいましたが、最後にまた新しい話題として、「かなし」と「さぶし」を取り上げてくれました。
今回は、この「さぶし」をさらに読んでいこうということになりました。

升田さんからの呼びかけです。

前回、「かなし」と「さぶし」という情語を取り上げました。「さぶし」の「寂しい、淋しい」は、個人にとってとても重要な感情でありそれを表現する古代の言葉としての意味に触れたものでした。それは、「た」の中の「わ」「な」を客観的に捉えたとき深化してゆく「自己」への意識の深化でもあると思われます。

「自己」を見つめる目は「他者」を見つめる目を同時に育て、「語り」たい意識が人の思いの中にあるのに気づくことになる。ここに「神語り」ではない「人語り」が始まります。

日本には叙事詩が発展しませんでしたが、万葉集は、育たなかったそれの胎動が、忙しく何かに働きかけている世界を見せています。
叙事と抒情。
そんな話をしてみたいと思っています。

以上が升田さんからのメッセージです。

「神語り」から解放されて自己に目覚めた万葉人たちが、どう語りだすのか。
人の「意識」はどうやって生まれ、育ってきたのか。
とても楽しみです。

万葉集を読んだことのない方も含めて、どなたでも歓迎です。
升田万葉集サロンは、万葉の歌を楽しむだけでなく、私たち日本人の誕生にもつながる大きなテーマも追いかけていますので、そんな関心のある人にもお勧めです。
気楽にご参加ください。

〇日時:2022年4月16日(土曜日)午後2時~4時
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇講師:升田淑子さん(万葉集大好き研究者/元昭和女子大学教授)
〇テーマ:「〈わ〉を見つめることから始まる〈語り〉への憧憬」
〇会費:500円
〇申込先:佐藤修(qzy00757@nifty.com

 

|

« ■3月オープンサロンのご案内 | トップページ | ■立ち向かう相手は誰か »

お誘い」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ■3月オープンサロンのご案内 | トップページ | ■立ち向かう相手は誰か »