■国民の無関心が戦争を引き起こす
一昨日、テレビで観たのですが、ロシアでウクライナ戦争反対のデモをしていたロシア人女性が、インタビューを受けて、「戦争が起こったのは私たちが政治への関心を持っていなかったからだ」と反省の言葉を話していました。
それを見ていて、ロシアの人たちの目覚めの予兆を感じました。
ウクライナでは、そういう意識は国民の間に生まれているのでしょうか。国家のためにと立ち上がる国民はいても、戦争をやめさせようと政府に立ち向かっている国民はテレビ報道では見たことがありません。
戦争を起こすも止めるも、政権の政策次第です。
戦争に反対する国民と戦争に加担する国民。
ロシアとウクライナは対照的です。
しかし、ロシア国民もウクライナ国民も、政治への無関心がいまの事態を引き起こし、その影響を受けていることにおいては違いはありません。
日本ではどうでしょう。
ウクライナの惨状の映像をテレビで観て、ウクライナ戦争への関心を高める人はいても、日本の政治への関心を高めたという人の話を聞いたことがありません。
日本では先日、れいわ新選組の議員を除く国会議員全員が賛成して「ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議」を行っています。つまり私たち国民を代表する国会議員、言い換えれば、日本国民全員がウクライナの側に着くと宣言したことになります。
政府の決定と国会の決議とは意味が全く違います。しかし、それに関しても日本の国民の関心はほとんど見えてきません。
立法府の国会が、どうして戦争している一方の国を敵とするような決議をするのか。なにやら第二次世界大戦前に、一見、勢いがあったドイツと組んだ時のことを思い出してしまいました。まるで日本は第二次世界大戦前に戻ってしまったようです。
あの決議の報道を読んで、ロシアが日本に核兵器が撃ち込むかもしれないという不安が起きましたが、政治への関心を持っていたにもかかわらず行動していなかった責めは受けなければならないと諦めて、心を鎮めました。
大きな無力感もあって、この2年ほど、政治関係のサロンを、あまりやっていませんでした。
しかし、いかに微力でも、政治についての話し合いの場は大切です。
来月からまた、政治に直接つながるサロンを増やしていこうと思います。
それこそが、ウクライナの惨劇をやめるために私ができることだと思いますので。
どなたか話したい方がいたら、ご連絡下さい。
話し合うサロンの場を提供します。
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