■湯島サロン「新しい経済・新しい政治」のご案内
岸田政権が「新しい資本主義」を打ち出し、経済のあり方を議論しだしています。その内容も少しずつ公表されだしていますが、どうもその方向は私が望んでいるのとは真反対のようです。
一方、政治の世界では、少しずつですが、新しい政治への動きが広がっています。れいわや参政党の発想には、これまでの政治とは違う新しさを感じます。
私の考える「新しい」という意味は、いずれも「個人の生活」を基軸にするという意味です。そうした視点から考えると、新しい動きを感ずることが多くなりました。
しかし、当然とはいえ、いまの政府や経済団体は、そうした新しい流れには否定的です。
そこで、「新しい」という意味が全く真逆に使われてしまうことになります。
30年近く前の話ですが、フランスの社会学者ジャン・ボードリヤールが「経済大国」だった日本にやって来た時、「日本が豊かなのは日本人が貧しいからかもしれない」と言ったそうです。
当時の日本は、「国が豊かになって個人が豊かになる」という豊かさモデルだったと思いますが、ボードリヤールのフランスでは「個人が豊かになって国が豊かになる」というモデルだったのかもしれません。
国から考えるか、個人から考えるかで、経済も政治もまったく変わってきます。
経済成長発想のもとで、いまやあらゆるものが市場化されつつあり、政治もお金に支配されて経済化してしまいそうです。このままだとお金がなければ生きられなくなりそうな不安があります。
むかし読んだ本の中に、沖縄のオバアの「お金がないから貧乏だなんて誰が決めたんだろうね」という言葉を思い出します。
私は33年前に、貨幣経済が覆いだした会社から離脱して、コモンズの回復をテーマに、地域整備や市民活動にささやかに関わり続けてきました。会社に関しても、個人を基点とした会社経営を目指して、ささやかに関わってきましたが、どうも大きな流れは反対の方を向いてきているようです。
昨日の生活事業研究会で、「新しい経済」や「コモンズの経済」に関して少し話し合ったのですが、サロンでも一度、話し合いたくなりました。
そこで、久しぶりに私が話させてもらうサロンをやることにさせてもらいました。
5,6年前にも、同じテーマでサロンさせてもらったのですが、サロンのメンバーもかなり変わってきているので、もう一度、話させてもらってもいいかなと思った次第です。
経済や政治や生活に関心をお持ちの方はよかったら参加してください。
テーマタイトルは大げさですが、要はこれからの経済や政治に関して、みんなの思いを出し合えればと思っています。私たちが、どのような動きを支援していくかで、未来は大きく変わっていくような気がするのです。
急なお誘いですが、よろしくお願いいたします。
〇テーマ:新しい経済・新しい政治
〇日時:2022年6月26日(日曜日)午後2時~4時
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇話題提供者:佐藤修(CWSコモンズ村村長)
〇会費:500円
〇申込先:佐藤修(qzy00757@nifty.com)
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