■〔参院選で考えたこと:4〕期日前投票に行く前にもう少し考えてほしいです
最近、期日前投票に行く人が増えています。
最近では期日前投票が3割を占めるような選挙もありました。
期日前投票の制度は悪いものではないと思いますし、私もこれまで1回、利用させてもらいました。しかし公示日に早速に投票に行く人には、大きな疑問もあります。誰かに頼まれて行っているとしか思えないからです。
そもそも選挙とは何でしょうか。
単に投票することにだけ意味があるのでしょうか。
そうではないと私は思います。
選挙期間に国民みんなで日本の未来を考えようということではないかと思います。
選挙とは普段はなかなか考えられない日本の政治や経済のことを考え、熟慮した上で、私たちの政治を担ってくれる代表を選ぶ活動なのです。
ただ投票するのではなく、主権者としての責務(公務)を果たすことなのです。
だから立候補者の政見も聞かずに投票するのは私には賛成できません。
もちろん投票日に投票に行けない人は期日前でいいでしょうが、そもそも投票日は全国的に休業にし、投票を最優先にすべきだと私は思っています。
日給なので休めないという人もいるでしょうが、給与保証すべきでしょうし、責務(公務)であれば報酬を出すべきでしょう。
今回の参院選は立候補者が多いです。
与党側の政党(私は立憲民主党や共産党ですら与党側だと思っています)公認の人の言うことは退屈ですし、すでに新聞やテレビで紹介されていますが、無所属やいわゆる「泡沫候補者」と言われる立候補者の政見放送には新しい発見や示唆がたくさんあります。なかには私にとっては「不快」な主張もないわけではありませんが、だからこそ傾聴する価値があると思っています。少なくとも視野を広げることができます。
選挙で大切なのは、投票だけではありません。
国民が日本の政治について考えることこそ、選挙の意味ではないのか。
その上でしっかりと投票する人を考えることです。
投票する人がいないとか、投票する政党がないとかいう言い訳を言うのは、要するに自分は何も考えていないということの表明でしかありません。
人間は多様ですから、自分の考えと同じ人などいるはずもありません。
しかし自分にとっての最大関心事に関して共感する人を見つけるのはそう難しくないはずです。
そういう努力もせずに、政治を批判しても何も生まれません。
期日投票に行く前に、ぜひ立候補者の政見を聴くようにしてほしいです。
きっといろんな気づきがあるはずですから。
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