■〔参院選で考えたこと:2〕物価上昇は良いことなのか悪いことなのか
今回の参院選では物価上昇対策が争点の一つのようです。
たしかに最近の消費者物価の上昇の広がりは私のような者にもちょっと気になります。
今朝の朝日新聞のトップ記事は「物価 5月も2.1%上昇」とあります。
しかし、つい1年ほど前までは、デフレ脱却に向けて物価上昇2%が目標にされていたような気もします。
物価上昇は良いことなのか悪いことなのか、どうもわかりません。
そもそも「物価」とは何でしょうか。
概念はわかりますし、数値になって示されるとなんとなくわかったような気になりますが、集計の仕方でいかようにも数値は変わってきます。時に改竄をしてしまうこともあるようですが、改竄などする必要などなく、政策に沿った数値は出せるはずです。もちろんそれなりの手続きは必要ですが。
消費者物価指数の数値は、私には恣意的な政策数値にしか思えません。
私は毎週1回ほど、娘に付き合って食品の買い出しにスーパーに行きます。
そのスーパーでは「シニアデイ」というのがあって、私のような高齢者には5%割引になるのです。
もっとも私が同行すると、余計なものを勝手にかごに入れるので支払額が多くなるため、最近は来なくてもいいと言われていますが。
しかし、そのおかげで、食材などの価格の動きには触れていますが、私の漢字では2%どころではありません、2~3割上がっているものも少なくありませんし、ステルス値上げなどという詐欺まがいのものもあるので、実際にはもっと値上がりしている気もします。
その一方で、私には理解不能な「〇〇割」も広がっているようで、価格に対する感覚はかなり麻痺してきている気もします。
いま私たちはきっと何かを学ばせられているのでしょう。
いずれにしろ私が信ずるのは実際に私が買い物をする時の価格です。
現実は嘘をつきませんので。
日本政府の統計数値に信頼をおけなくなってしまったのは、本当に残念です。
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