■ウクライナ戦争を止めたかったら、まずは日本の死刑制度を廃止すべきではないか
2008年に起こった秋葉原での無差別殺人事件の8人目の死者が出ました。
加害者だった加藤さんが死刑執行されたのです。
死刑執行の報道に触れる度に、気が萎えてしまいます。
死刑制度がいまなお日本で認められていることが残念です。
また非難のメールをいただくでしょうが、死刑執行による加藤さんの死と安倍元首相の死との違いがどうも私にはうまく消化できないのです。
それで急に誰かと話したくなり、昨日は29日のサロンを呼びかけてしまった次第ですが、今日、朝日新聞で中島岳志さんの話を読んで、少し救われました。私だけではなかったようです。
朝日新聞に紹介されていた、当時の被害者の湯浅さんの言葉にも感動しました。
「加藤死刑囚は長男と同世代でもあり、恨む感情は起きなかった。どんな人物なのか、同機は何なのかを知りたいと思った」。
湯浅さんの知性に敬意を表します。
どうして死刑を執行してしまったのでしょうか。
なぜ国家は、国民を殺すことができるのでしょうか。
戦争ができるようにしておくためでしょうか。
私には、ウクライナの戦争を止めるよりも、日本での死刑制度を廃止するほうが大切なような気がしてなりません。
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