■湯島サロン「安倍元首相銃撃事件をどう捉えるか」報告
安倍元首相狙撃事件から1か月がたちました。
いろいろな事実が表出されだしてきている一方、マスコミの関心は逆にどうも違う方向に向かっているようで、私の疑問はますます増えてきています。どうもそれは私だけではないようで、今回のサロンにはたくさんの参加者がありました。
まず北川さんが、これまで発表されている映像などを使いながら、わかりやすく疑問点の整理をしてくれました。併せて、この件に対して、いろいろと疑問を持った人がどういう受け止め方をしているかも、紹介してくれました。
そして、それを踏まえて、中嶋さんが、その疑問点をどう読むべきかを、わかりやすく話してくれたうえで、参加者の話し合いが始まりました。
参加者の中にも、明確な仮説をお持ちの方もいて、いろいろと解説してくれましたが、おかげでマスコミやネット情報だけではなかなか見えてこなかったことが見えてきた気がします。「情報洪水」と言われる現代、こういう形でいろんな情報や解釈をもった人たちが集まって話し合うことの効用がよくわかりました。
私自身は、まだすっきりするところまでいきませんでしたが、いろんな人がこんなに考えているということを知って、安堵しました。きっといつか事実がもっと見えてくるでしょう。
おふたりの報告や意見、また参加者の話し合いの内容は、オフレコにしておきたいと思いますが(基本的に湯島のサロンの話し合いはオフレコなのです)、話は「統一教会」や「国葬問題」にも及びました。さらには、日本は主権国家かという話さえ出ました。
この事件は、いろいろな問題をあぶりだしてくれているようです。
安倍元首相がどういう存在だったのか、に関しても、この事件を切り口に考えるとまた違った面も見えてくるという話もありましたが、それは同時に、これからの日本国家のあり方にもつながる話です。
ちなみに、北川さんの報告レジメ「安倍元首相狙撃事件にまつわる数々の疑問」を読みたい方は、ご連絡いただければ、PDFデータでお届けします。
最後に、中嶋さんは、この事件を活かすにはどうしたらいいかも提案してくれました。
世界中から注目を浴びているのであれば、それを活かして、国葬の場で、世界に向けて、メッセージを出すべきではないかというのです。
いささか過激な提案なので、ここに書くべきかどうか迷いましたが、中嶋さんは自らのフェイスブックでも提案しているので、その記事を以下に引用させてもらいます。
故安倍晋三氏の国葬について国論二分の感がありますが、私はこれについて条件付きで賛同いたします。
条件とは、下記3点を含めた弔辞を総理大臣自らに読み上げて頂くこと。もちろん世界への発信を前提にしています。
今回の事件の真相と国葬にこだわる故人ご側近の方々の想いを最大限汲み取りかつこれからの日本のあるべき姿形をも示す起点とすることを視野に入れたつもりです。
なぜなら、今回の事件が示しているのは故人の真の想いと行動がその理由と考えるしかなく、それは戦後一貫して日本の置かれた立場を前提に考察すると必然的な答えであるかにも思えるからです。❶警察の捜査では現在逮捕拘束されている人物が、実際に致命傷を与えたのかについては今なお検証中である。
❷国民の間からはかつてのジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件に酷似しているとの声が上がっており、真相究明を求める声が高まっている。
❸可能性として外国勢力による犯行との見方もあり、万が一にもそれが事実であり、またもし国家としての関与が明るみに出た際には、同盟非同盟を問わず当該国を厳しく非難し、国家としての威信をかけて世界にその信義あるところを問うことを強く言明する。
以上が中嶋さんの提案です。
中嶋さんは、この❶〜❸のメッセージの意図を深読みできる人が日本人にも増えて欲しい(世界ではわかっている人が多いから)と考えているようです。私も、大筋は賛成で、こういうことの契機になるのであれば、国葬にも反対しません。
それにしても、多くの人の目の前で銃弾に倒れるというような事件が起きる社会になってしまったことが残念で仕方ありません。
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