■節子への挽歌5374:久しぶりにカサブランカの香りが充満しています
節子
朝、小学校時代の同級生の升田さんから、カサブランカが届きました。
そういえば、去年も届いたのを思い出しました。
節子は花が好きだったので、命日にはいつも幼なじみから花が届いていましたが、13回忌が終わったところで辞退させてもらいました。
あまりに立派な花だったのと何となく仏花のイメージがあったので、私たちには何となく合わないという気分がありました。
私の好みは、何気ない日常的な花が供えてある雰囲気なのです。
しかし、花を送ってもらうことはうれしいこともまた事実です。
なにしろ節子のことを思い出してくださるのですから。
近くのMさんも、命日ではないですが、お盆に自摸、節子好みの花を届けてくださっていました。節子が一度だけしたことのある行為のことを、いつも花と一緒に話してくれました。それへの気持ちだというのです。
しかし、そうしたうれしいお心遣いを、身勝手ながらすべて13回忌が終わったところで辞退させてもらいました。
ところが昨年、突然に升田さんからカサブランカが届いたのです。カサブランカは、妻も私も大好きな花でした。それを私が話してしまったのかもしれません。
そのカサブランカが、今年も届いたわけです。
節子がいた頃もカサブランカはよく活けられていましたが、最近は高いこともあって、カサブランカはめったに供えられません。
久しぶりのカサブランカです。
娘家族と同居したため、節子の位牌と仏壇は2階に転居しました。
場所がつくれず、いまはチェストの上に置いているのですが、飾る場所がないので、小さなテーブルを横に置いて飾ることにしました。
カサブランカの花にカードが添えてありました。梁塵秘抄からの言葉と贈ってくださった人の言葉が書かれていました。カードも一緒に供えさせてもらいました。
家族みんなでお墓参りに行く前に、般若心経をあげさせてもらいました。
節子を見送ってもう16年目ですが、人生を切り換えることがなかなかできずにいます。
一つ大きく変わったのは、死が不安でなくなったことです。
彼岸に節子がいると思うと、死もまたいいものだなと思えるようになったのです。
2昔前のように家族のつながりが強かった時代には、もしかしたらみんなそうだったのかもしれません。
今日と明日は自宅で静かに過ごす予定です。
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