■大衆の反逆は狂気に向かうか共和に向かうか
私はいま「CWSコモンズ村村長」を勝手に自称しています。
と言っても実体はなにもなく、いまは私の思いだけがあるだけです。
かつて一度、CWSコモンズ村づくりに動き出して、村民も30人近くなったことがあるのですが、村長だった私が離村してしまい、頓挫してしまいました。
http://cws.c.ooco.jp/outline.HTM
CWSはいろいろな意味があるのですが、その一つは「コモンウェルスソサイティ」の略です。CWSコモンズ村が目指していたのは、脱貨幣的なゆるやかな支え合い共同体です。
今もその構想には未練がありますが、一度、村長として失敗、というよりも村民を裏切って投げ出してしまったので、再起を呼びかける勇気がありません。
CWSコモンズ村を構想した背景には、オルテガの「大衆の反逆」がありました。
オルテガは、大衆の可能性と危険性を論じていたと思いますが、私が生きているこの時代は、まさに大衆は岐路にいるようです。
村長から逃げ出していた時に、アントニオ・ネグリとマイケル・ハートの「マルチチュード」を読みました。その後、「コモンウェルス」も。
時代はいい方向に向かいそうだと安堵していました。
ところが、最近、ダグラス・マレーの「西洋の自死」や「大衆の狂気」も読みました。安堵はどうも早とちりだったようです。未来は決して明るくはない。どうも大衆の狂気は、ネット社会と相性がいいようです。
そんなわけで、やはりもう一度、小さくてもいいので、CWSコモンズ村に取り組みたくなりました。しかし、構想力も体力・気力も、あるいは活動資源も、20年前とは大違いです。さてどうしたものか。
でも最近の「生きにくい社会」は変えていきたい気がしています。
一度、サロンをさせてもらおうかと思いだしています。
その節はよろしくお願いします。
| 固定リンク
「社会時評」カテゴリの記事
- ■「嘘つきは政治家のはじまり」にしてはいけません (2023.01.26)
- ■月収5万円でも豊かに暮らせる社会(2023.01.09)
- ■見たいものだけしか見ない生き方から抜け出さないと善い生き方にはたどり着けない(2022.12.13)
- ■「宗教2世」?(2022.12.09)
- ■岸田首相の裏切りと日本仏教界への期待(2022.12.04)
コメント