■湯島サロン「最期まで身も心も縛られない暮らしを考える」のご案内
身も心も縛られない暮らしを模索する社会福祉士の平岩千代子さんによる「医療や福祉における‟拘束”について考える」は、いまの社会やそこで生きる私たちの生き方を問い直すうえで、たくさんの示唆をもらえたサロンでした。
サロンでは、平岩さんから3つの問いかけをいただきましたが、生々しい平岩さんの問題提起に焦点が行き、せっかくの平岩さんの問いかけに関しての話し合いが十分できませんでした。
そこで報告でも書きましたが、改めて平岩さんの3つの問いかけを話し合うサロンを開催することにしました。
3つの問いかけとは次の通りです。
・人生の最後まであきらめたくないこと、大事にしてほしいことは? 実現の方策は?
・リスクや意思決定過程において、本人と家族では立ち位置が異なるのか、同じなのか。
・医療やケアへの期待と可能性、限界とは?
この問いの根底にあるのは、「最期まで身も心も縛られない暮らし」をどう実現するかです。おそらく誰もが願っていることでしょう。だからこのテーマなら、誰もが自分の問題として、自分の言葉で話し合えると思います。そして、その話し合いの中から、「当事者の尊厳が大切にされる共生社会」が見えてくればうれしいです。
残念ながら昨今の社会状況は、認知症や精神医療に限らず、あらゆる面で「拘束」状況が広がっているように思います。他者による拘束や空気(社会)による拘束、さらには自発的な自己拘束。私たちは、身心を拘束されることに慣れ過ぎてしまい、それがもしかしたら、身心の拘束への抵抗感の希薄化を引き起こしているのかもしれません。そうだとしたら、いまの「身も心も縛られているような社会」を支えているのは、私たち自身です。そして、その一つの現れが、人生の最終局面で私たちに覆いかぶさってきているのかもしれません。
いささか大仰に言えば、それは日本社会における「人権」とか「共生」にもつながっていきます。そしてまさに私たちの人生に大きな影響を与えているはずです。
話はいささか大きくなりすぎましたが、要は、仮に認知機能が低下したとしても、みんなが最期まで自由に納得できる生き方をする社会にするにはどうしたらいいかという話です。それを、それぞれ自分の問題として考え、そのために平岩さんが問いかけた3つの問いを話し合えればと思っています。
出発点は、平岩さんが問うように、自分が一番大切にしたいものを思い出すことからです。
重いテーマですが、終わった後には明るい未来が見えてくるかもしれません。
ぜひ多くの人に参加してもらい、元気を分かち合えればと思っています。
平岩さんにも参加していただく予定です。
前回の平岩さんのサロンに参加した人も参加できなかった人もどなたも歓迎ですが、もし参加されなかった方は、平岩さんがサロンで話した動画記録がありますので、ぜひそれを事前に視聴しておいてください。
https://youtu.be/72XMTm0-kGg
〇日時:2022年9月25日(日曜日)午後2時~4時
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「最期まで身も心も縛られない暮らしを考える」
〇進行役:佐藤修(CWSコモンズ村村長)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)
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