■節子への挽歌5411:病院日記6
病院での2回目の夜を過ごし、今日は入院3日目です。
昨日の夕方から4人部屋に移りましたので、環境は一変しました。
一番の変化は、みんなは食事ができるので、その匂いが襲ってくるのです。
ようやく昨日、空腹になれたような気がしましたが、また空腹感がぶり返しました。
困ったものです。
4人部屋は昼間と違って夜は人間を感じます。
カーテンで仕切られたそれぞれのユニットに人を感じます。
しかし私が移ってから誰一人ユニットから出てきません。ただ、時々やってくる看護師さんとのやり取りから少しずつ見えてきましたが、この部屋の人たちは重症の方が多いようです。一人は私より年上でしょう。2人はたぶん年下。
1人は声もまったく聞いていませんので、たぶんですが。
昔は大部屋に入院すると、同室の人たちに家族と一緒にお菓子などを配って、あいさつしたものですが、最近はそういうことは全くありません。
だからどういう人が同居人なのかすぐにはわからない。
看護師さんも、新たな移住者の私を紹介してくれない。
個人がばらばらになるってしまっている最近の世間の状況がここにも表れています。
同居人同士助け合う関係は全くない。それは無理としてもどういう人が同居人なのか知るだけでも心の安らぎを得られると思うのですが、むしろ逆なのかもしれません。
9時消灯ですが、8時に病院内を回ったら、女性の部屋は8時前に消灯していたところが2部屋ありました。ルールは9時なので、たぶんその部屋は4が相談してそう決めたのでしょう。
だから女性たちは、同居人同士つながっているのかもしれません。
私は5時半に起き、やることもなく、この病院日記を書いていますが、昨日の夕食の匂いのせいか、空腹感が高まって、かなりつらいです。
でもまだ断食3日目の朝なのです。
せっかく回復したと思っていた思考力が、空腹感に負けないといいのですが。
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