« ■節子への挽歌5440:病院日記35:なによりの薬 | トップページ | ■節子への挽歌5442:悪夢の夜 »

2022/10/29

■節子への挽歌5441:病院生活日記番外編:養生生活の勧め

病院生活日記は昨日で終わるはずでしたが、どうもまだ終わっていないようです。

昨日の夕方、またお腹がおかしくなってきました。
検査に行った数日前の状況を思い出して、いささか不安になりました。
ちょっと退院が早すぎたのでしょうか。孫の指摘は、これを予想していたのでしょうか。そんな気にさせられるような不快感や不安感に見舞われました。

それになにやら疲労感もあって、昨夜は入院時より早い時間に就寝、やはりお腹に鈍痛のような違和感があります。検査前とは場所がちょっと違いますし、なんとなく違う感じではありますが、ともかく違和感がある。困ったものです。

しかし、すぐに眠りにつき、次に目が覚めたのが午後2時近く、入院中の夜は90分ごとに目が覚めてしまい、トイレに行っていましたが、久しぶりに5時間以上寝ていたわけです。しかし、まだお腹の違和感は残っていて、気のせいか、時に痛みもある。
それでもまた寝てしまい、5時半に起床。通常なら起床時間なのですが、何か疲労感があってまた寝てしまいました。入院は体力を消耗するのでしょうか。

入院した時、「ゆっくり休め」ということだと言ってくれる人がいましたが、病院では「ゆっくり休むこと」はできないのです。これは私も、過去の入院経験から実感していますから、決して、入院する人に「ゆっくり休んでください」と言ったことはありません。
入院生活は、決して、ゆっくり休める環境などにはないのです。入院体験のない方には念のため。安直に「言葉」を使うことはお勧めしません。

次に目が覚めたのは6時半。まだ眠れそうですが、起きることにしました。ところが起きてみるとお腹の違和感はほぼなくなっていました。ちょっと安心。
でもまだすっきりしたわけではありません。

朝食は入院前に戻そうとしましたが、コーヒーは飲み過ぎないようにと言われたこともあって、ちょっと躊躇しましたが、砂糖を使わずオリゴ糖とアマニ油で、いつも通りマグカップにたっぷりと飲むことにしました。しかし、久しぶりに珈琲に感激することはなし。
久しぶりのトーストは、あまりマーガリンをぬらないようにと言われ、うっすらとぬってハムとレタスをはさみました。これはおいしい。でもこれも感激はなし。
果物は果糖が少なさそうなミカンを選びました、今日は青汁ジュースはなし。
極めて簡単な朝食ですが、食欲は戻らず。

そのため体力もいまひとつ回復せず、階段を下りて玄関に新聞を取りに行っただけで疲れるありさま。そういえば、病院では階段を使ったのは(エレベーターで間違った階に降りてしまい)1度だけでした。水平散歩だけではなく、階段の上下も組み込むべきでしたが、点滴を使っていたのでその時は無理でした。

食後、少し経ちますが、お腹に異常はなし。昨夜はまた入院か?と思ったりしましたが、この調子なら大丈夫でしょう。
今日1日、リハビリすれば、明日から正常に戻れそうです。

病院のBさんは今日は退院で、喜んでいるでしょう。Åさんはたぶん今日から五分粥になっているでしょう。Cさんは自宅近くに転院できたかもしれません。
ナースとスタッフは、きっといつものように献身的な活動をしているでしょう。
展望風呂のKさんは、私が退院したことを昨日知ったでしょう。
コロンビアさんは、話し相手を失ってちょっと残念がっているかもしれません。
でも、私がいようといまいと病院は毎日同じように動いている。
私が入院していたのは、名戸ヶ谷あびこ病院です。わが家からも遠くに見えるのですが、これまでとは違い、ちょっと親しみを感じます。

そういえば、孫に、どうして「このままにゅういん」なのかと訊いたら、少し考えてあら、だって毎日注射してもらえるでしょう、といわれました。ちなみに孫は注射を痛がらずに褒められるのです。
そこから死神の話になるのですが、孫は明日のハロウィンのことでいま頭がいっぱいのようです。友だちと集団で各自の家を周り歩くそうです。おさむさんも、死神たちを誘って参加してもいいかと訊いたら、いいよ、と言われました。
どうも孫は私を信用していない。病院で死神にも会ったよと言ったら、死神に会ったら死んじゃうでしょうと相手にされませんでした。子どもに嘘をついてはいけませんが、病院では死神を感ずることはないわけではありません。これもたぶん入院してみないと実感できないことかもしれません。

しかし篠田医師も言っていましたが、入院は体力を低下させます。ナースも言っていましたが、高齢者には、入院はやはりお勧めではありません。
養生は自宅でもできますし、普段の生活の中で、十分に養生はできます。
どんな忙しい中でも、それはできるはずです。
ちなみに、私はずっとそういう生き方を目指してきています。

ご心配いただいた方には感謝します。心配せずに日記を呼んだ方にも、もちろんですが。
今度こそ完結です。
再入院になったら、話は別ですが。

|

« ■節子への挽歌5440:病院日記35:なによりの薬 | トップページ | ■節子への挽歌5442:悪夢の夜 »

妻への挽歌21」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ■節子への挽歌5440:病院日記35:なによりの薬 | トップページ | ■節子への挽歌5442:悪夢の夜 »