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2022/10/05

■10月オープンサロン報告

10月のオープンサロンは平日だったにもかかわらず、10人を超す参加者でした。
最近は、湯島のサロンに集まる人たちは平日のほうが都合がいいようです。
コロナ流行以来、平日働いている人たちのサロンへの参加が減っています。

いつものように、テーマなしでしたが、前日のサロンの延長のような話で盛り上がってしまいました。しかもなかなか終わらずに、予定時間の倍の4時間サロンになってしまいました。
オープンサロンは、テーマサロンと違い、話す(放す)スタイルで、語る(象る)ことを目指していませんから、気楽な放談会なのですが、コロナもあって最近は「思いを放す場」が少なくなっているのかもしれません。

話題は、SNSによって同調意識が自分にも出てきた気がするというような話から始まり、学校や教育、会社や仕事、地域共同体の窮屈さと豊かな暮らし、そこからハラスメントやハラスメント・ハラスメント、さらにはフェミニズムやジェンダー論。価値観の世代継承……と広がっていきました。
論点はさまざまでしたが、大きな論点は、「すべてがお金と紐ついてしまった社会」の中で考えるか、そこから離れて考えるか、だった気がします。当然ながら、後者は圧倒的に少なかったように思います。それが直接テーマになったわけではありませんが。

私にはもう死語になっていると思っていた「お茶くみ仕事」という言葉が出たのが意外でした。しかもそれが女性の仕事として捉えられていたのに驚きました。しかし、後でネットで調べたら、いままたこの言葉が話題になっていることを知りました。

私はこの言葉に、「すべてがお金と紐ついてしまった社会」や「ジェンダー問題の本音」が象徴されているような気がします。
今回のサロンでも、私の実体験から、会社の仕事の中でも経営計画づくりよりも「お茶くみ仕事」が大切だと思うと発言したのですが、批判されてしまいました。なんだか、湯島のサロンを否定されてしまったようで、さびしくなりました。

湯島で仕事を始めた時に、会社時代の体験を踏まえて一番重視したのが、まさに「お茶を出すこと」でした。
来客には必ずお茶か珈琲、時には紅茶を出しました。当時は時々、妻が来てくれていたので、妻がいるときには彼女がお茶を出しましたが、珈琲は私の担当でした。珈琲メーカーなどは使わずに、きちんと自分の手で淹れていました。

その珈琲を飲みに来てくれる人も出始め、それが湯島のサロンのきっかけのひとつでもあったのです。しかし、参加者が増えてくると、いちいち、自分で淹れることは難しく、次第に珈琲粉になり、珈琲メーカー依存になっていき、ついにはペットボトルになってしまっています。最近は、個人の来客にも「お茶を出す」ことが少なくなってしまいました。そのせいか、自分でペットボトルや水筒を持ってくる人も増えました。私にはこれもさびしいことなのですが。

相手が出してくれたお茶を、何の疑いも持たずに飲むことが、大きな意味を持っていると私は思っています。お茶を出す人は、そこに毒を入れることもできるのですから。そう考えていくと、お茶くみ仕事の大切さがわかってくると思うのですが。
たしかにお茶くみ仕事はお金には直接つながっていないかもしれませんが、私にはとても大切な仕事だと思えます。。

もう一つ知ったのは、女性たちも、お茶を出すのは若い女性がいいと思っていることです。私にはそんな感覚は皆無ですし、そもそもお茶くみ仕事は女性の仕事と思うこと自体がおかしい。茶人はむしろ男性が独占していた時代もありますし、いまもお茶出しを大切な仕事だと思っている人は、性や若さなどには無縁です。

フェミニズムやハラスメントの話も少し炎上しかけました。
ハラスメント・ハラスメントとは、「自身が不快だと思う他者の行為や言動を「〇〇ハラスメントだ」と主張する嫌がらせ行為」を指すようですが、まさにそうした「ハラハラ症候群」が広がっているような気がします。
そうした動きは、仲良く暮らしていけるという感覚よりもむしろ、仲良く暮らしていくのが苦手だという感覚を助長しているという意見が最近、海外では広がり、トランスジェンダー問題や人種問題などに関しても、行き過ぎの見直しが広がっているようですが、日本では相変わらず、「マイノリティ」に味方する「社会的正義」の視点からちょっとした言葉じりを捉えて糾弾する動きが続いています。
私の友人知人にも、そうしたことで人生を変えてしまった人がいますので、私も決して他人事ではありません。

現実の問題点や限界を非難するだけではなく、現実の中に共感できるところを見つけて、そこを伸ばしていくように尽力する生き方へと、日本も反転してほしいと思います。

他にもいろいろなことに気づかせてくれたサロンでした。
4時間サロンは、いささか疲れましたが。

Open10

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