« ■節子への挽歌5415:病院日記10 | トップページ | ■節子への挽歌5417:病院日記12 »

2022/10/23

■節子への挽歌5416:病院日記11

入院4日目。

6時過ぎまで眠ってしまったのですが、なにやら騒がしい言い合いの声に目が覚めました。何だろうと思って、部屋の外に出たら、耳の遠い患者さんと介護者が大きな声で話し合っていたのです。病院は静かなので、それが館内に響き渡っていたのです。
これがコロンビアさんの言う喧噪なのでしょうか。ちょっと違うような気がします。20分ほど続きましたが、静かになりました。

ところで運動不足で足腰が弱る話はよく聞きますが、話し不足で呂律が回らなくなってきました。突然の呼びかけに、「おはようございます」というのがうまく発生できませんでした。
そういえば、入院すると話すことが少なくなりますね。

まあこうして患者はどんどん病気になっていくわけです。
病院は病気を治すとともに病気を創り出す。
それをまさにいま実体験しています。

今朝、デイルームに新聞を読みに行ったら、左手をつり包帯した車椅子の高齢者がテレビを見ていました。
骨折ですか、と訊いたら、耳を傾けてきたので、耳に近づけてもう一度聴きました。どうも耳が悪いようです。そういえばテレビの音が異常に大きかったですし。
いろいろと説明しだしてくれましたが、どうもよくわからない。何かを伝えようとしている姿勢は伝わってきますが、理解できない。
そのうちにリハビリの療法士が呼びに来ました。これからリハビリのようです。

この人は身体リハビリも大切だが、話すリハビリも必要なような気がします。
こういう体験を入院後3回していますが、このままだと私も間もなくそうなりそうです。困ったものだ。
今度姿を見たらまた話しかけようと思います。

部屋に帰ったら看護師が点滴の交換だと来ていました。
ベッドに戻ろうとしたら、それを見てここから上がっているのかというのです。そうだというとまるでアクロバットだと言いました。
運動になるのですと答えました。心配性の看護師ならきっとやめろというでしょうね。
隙間20センチくらいの隙間からベッドに上がるのです。
まあこの方が注意するので安全なのですが。

また空腹の1日が始まります。
お腹の痛みと違和感はほぼなくなりましたが、これは空腹のためかもしれません。

 

|

« ■節子への挽歌5415:病院日記10 | トップページ | ■節子への挽歌5417:病院日記12 »

妻への挽歌21」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ■節子への挽歌5415:病院日記10 | トップページ | ■節子への挽歌5417:病院日記12 »