■節子への挽歌5429:病院生活日記24:突然の朗報
ベッドを離れる時にはベッドの上に行き先を書いておきます。
このフロアではこんなことをしているのは私だけかもしれません。
なにしろ寝たきりの人が少なくないからです。体調に異常がないのは私くらいかもしれません。
行先はしかし、4つしかありません。
「デイルーム」「売店」「展望風呂」「トイレ」です。
デイルームだけは、用があれば来てくれますが、それ以外はスルーされます。
だから医師回診の時には注意してベッドにいないと行けません。
したがって今日は、回診があるまでベッドで読書です。
とBさんが小さな声で、ちょっと来てくれませんか、と言っています。
昨日のことがあったので、また私が呼ばれたのかと返事をして急いで駆けつけました。
ところが私の早とちりで、ナースセンターに話していたのだそうです。
しかし、用件は私にでもできることだったの、よかったです、
そのおかげで、少しBさんと話しました。
お互いに少しだけ知り合えました。まあここでは書けませんが。
話が合ったのは面会禁止への疑問です。これこそ患者の回復を損ねているという点で、意見が一致。いくらでも方法はあるのですが。
あまり話し続けると迷惑かと思い、10分ほどで切り上げ。いつでも声をかけてくださいとお願いしました。
11時過ぎにナースが登場。この2日とは違い若いナースです。早速に点滴の針刺し。
1回目は残念ながら失敗。2回目で成功。ただし痛くありませんでした。どうも必ずしも経験則だけではなさそうです。
痛くはなかったものの、私はまた両手拘束です。
とここで、突然の朗報。
看護師が今日の昼食から食事が出るそうだと教えてくれました。と言っても、どんな食事かわからない。医師は、救急が入って大変なので回診に来られるかどうかわからないと言います。
人生の先行きはまったくわからないものです。
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