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2022/11/18

■節子への挽歌5468:にことふたりのフードコート

前に約束していた孫のにこの本を買いに2人で近くのイトーヨーカ堂に行きました。
娘たちは近くに用があったので、車で送ってもらい、娘たちの用事が終わるまでの小一時間をにこと2人で過ごすことになったわけです、

本はすでに決まっていたのですぐに見つかりました。
ところがその近くでにこは、欲しくてもなかなか見つからなかった本を見つけました。
なんとその本は、水木しげるさんの「妖怪図鑑」です。
表紙そのものもおどろおどろしいどくろの絵です。
ほしそうなのでそれも購入することにしました。
人形などはそう簡単には買いませんが。本だけはいつでもどこでも好きなだけ買う約束をしているのです。
と言っても、にこは遠慮がちにそう頼んでくるわけではありません。なにしろ私が貧乏だと思っているからです。まあそれは事実ではありますが。

2冊を買ったのですが、本を買うのだから買い物袋くらい持ってこなくちゃとにこに叱られました。

娘たちが来る時間にはまだ間がありました。
おもちゃでも見ようかと思っていたのですが、その途中で、何か食べようかと問いかけました。にこは私とふたりだけの時にはこれまで食べることはありません。卵アレルギーがあって、大変な目に合っているので、母親からきつく言われているのです。
私はにこには信頼されていないので、食べ物は断るだろうなと思っていました。
ところがたまたま通り道に「大学いも」が並んでいたのを見つけて、立ち寄りました。
食べる?と聞いたら、予想に反して、食べるというのです。
先日、どこかで食べた大学いもがとてもおいしかったのでしょう。

さてそれを買って、近くのフードコートで食べることにしました。
ところがまず食べる前には手を洗わなければいけないということになったのですが、そこに石鹼がないのです。次は、大学いもを食べる用具がないというのです。手ではだめなのです。困ったものです。なかなかうるさい。
なんとか楊枝を見つけてきました。
一応、食べていいかをママに相談しようかとスマホで連絡をしようとしたら、だめだというのです。きっとだめだというというのです。

期待して食べたらどうもあんまりおいしくないようで、2つでやめてしまいました。
私も食べてみましたが、いまひとつの大学いもでした。
子どもは実に正直です。

のどが渇いたのか、水筒を持ってくればよかったと言い出しました。
そう言えばいつも水筒持参なのですが、今日は急に来ることになったので手ぶらでした。
ではどこかで飲めるものを探そうということになり、幸い、フードコートのお店にタビオカミルクを見つけました。
しかし見本を見て、あんなにたくさんは飲めないと言い出しました。

まあサンダル履きの高齢者と6歳の子どものこうしたやりとりは周りにはどう見えたでしょうか。フードコートのど真ん中に座ったので周りから目立ったことでしょう。いささか危うい組み合わせに見えたかもしれません。
でもまあ、にことふたりで外食をするのは初めてです。

そんなこんなでいろいろとやっていたら、娘たちがやってきました。
まあそれで無事、にことの2人カフェは終わりました。
ちょっとだけ信頼関係は育ったでしょうか。

帰りの車で妖怪の話からミイラの話になりました。
にこにほんとの人間のミイラを見たことがるかと聞いたら、少し考えてから、見たことがあるというのです。というよりも、いつも見ているというのです。
もしかしたら、と思い、それっておさむさんのことかと訊いたら、そうだというのです。
困ったものです。
孫には私は、もう死んだ人に見えているようです。

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