■湯島サロン「〈深呼吸歩き〉、一緒にやってみませんか?」報告
部屋を飛び出して、〈深呼吸歩き〉で歩いてみようというサロンでしたが、あいにく雨が降りそうな寒い日になってしまいました。それでも10人の方が参加されました。
永田さんはまず自らの体験から話し出しました。
一時は歩くのもやっとの状態が、呼吸を意識しながら歩くことで劇的に回復したこと、最近、偶然にまちなかで測定してもらった血管年齢は実年齢の半分近い30歳だったこと、いまは生活の中に〈深呼吸歩き〉が組み込まれていること、しっかりと呼吸できている時は生活のパフォーマンスがとてもいいこと、などを話してくれました。
さらに、呼吸のメカニズム(呼吸筋の仕組み)や歩行が呼吸・姿勢・体幹・筋トレなどにつながっていること、など、〈深呼吸歩き〉の効用に関してもていねいに説明してくれました。
深い海中で作業をする海女さんの話や意識と身体を総合的に捉える「気血」、さらには「難波歩き」の話も出ました。
10年以上にわたって取り組んできている〈深呼吸歩き〉の実践から、永田さんにはみんなに伝えたいことがたくさんあることが伝わってきました。
永田さんは、みんなが〈深呼吸歩き〉に取り組めば、日本の医療費も激減するだろうと確信していて、ぜひとも〈深呼吸歩き〉を拡げたいと思っているのです。来年からそういう活動にも取り組む計画だそうです。
問題は〈深呼吸歩き〉の実践です。
永田さんは、〈深呼吸歩き〉をトレーニングにするのではなく、その快さに気づいて、日常生活に組み込むことを勧めています。
ではどうやって歩けばいいのか。永田さんは誰にも共通な、マニュアル的なものがあるわけではないと言います。みんなそれぞれ自分のリズムやその時々の心身の状況などがあるので、それに合わせたそれぞれの、さらにはその時々の、深呼吸歩きを見つけていくことが大切だと言うのです。
そのうえで、永田さんは、いくつかの留意すべきポイントを、実際に歩行して見せながら説明してくれました。
文章ではなかなか説明が難しいのですが、永田さんは近いうちにそれを動画でアップしてくれるそうです。公開されたらご案内させてもらいます。
ポイントは吐く息と吸う息の関係や息の仕方(たとえば吸ってから吐くまでに一時とめて吸い込んだ息を腹に落とす)、さらには歩くリズムなどですが、こうしたことに関する考え方やはずせないポイントを永田さんは説明してくれました。
また最初からあまりがんばらずに、快い感じで続けていると、深呼も深くなっていくと言います。私も20日ほど心がけていますが、たしかに呼吸は自然と深くなってきています。それに歩くことが楽しくなってくるのも不思議です。
当日は話し合いの後、実際に歩きながら永田さんにアドバイスしてもらう予定でしたが、話や質疑が少し長引いたため、外が暗くなりだしてしまい、寒かったこともあり、今回は実際のウォーキングはやめることにしました。
年明けに、今度は上野公園にでも集まって、まずは歩いてみて、その実践体験を持って、話し合うことになりました。日程が決まったらまたご案内します。
基本は、呼吸を意識しながら、できるだけ外気をたくさん吸い込みながら、深層筋(インナーマッスル)に働きかけながら、歩くということです。
ぜひ皆さんも試みていただき、次回の歩行会にご参加ください。
来年は永田さんにお願いして、またサロンや歩行会を企画したいと思います。
私の場合は、これで今年の冬は風邪をひかずにすみそうです。
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