■節子への挽歌5497:畑からの贈り物
節子
お正月のおなます用に、畑に育っているはずの大根を収穫してきました。
ユカに合格点をもらえるかどうかいささか心配でしたが、なんとか太く育っていました。
しかし土の掘り起こしが不足していたのでしょうか、長さがあまりありません。
これではだめかなと思いましたが、なんとかユカから合格点をもらえましたので、お正月のなますは畑からの贈り物を使わせてもらえることになりました。
年の最後に贈り物をくれた畑に感謝しなければいけません。
ちなみに最近はユカもなますが大好きになって、お正月には欠かせないものになっているのです。
久しぶりに畑に行ってきましたが、まあ悲惨な状況で、手の施しようもありません。
花のタネは数か所に播いておいたので、春になると芽吹くかもしれませんが、それ以上に野草が元気なのでいささか心配です。
それに見逃していた桑の木が大きく育ってしまい、のこぎりを使わないと対処できません。
来年はここは使えるかどうかわかりませんが、今年はいろいろとお世話になりました。
まあ形の上では世話をしたのは私の方ではありますが、私の感覚では世話になったのは私の方なのです。
自然と付き合うと物事の判断基準が大きく反転することがあります。
長年、土(自然)としっかりと共生してきたことに、日本人の価値観は大きく恩恵を受けていると思いますが、そうした文化も今急速に失われているような気がして、とても残念です。
多くの人が自然ときちんと付き合っていたら、目先の私欲に負けた生き方はいまほどには広がらず、暴力的な社会も生まれてこなかったような気がします。
新渡戸稲造の武士道神話などというバカげた創作も生まれなかったでしょう。
日本の真髄は武士道などにではなく、百姓精神にこそある、と私は思っています。
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