■第5回生活事業研究会の紹介
湯島ではサロンの他にもいろいろな集まりをやっていますが、その一つが生活事業研究会です。時々報告させてもらっていますが、先週、第2期生活事業研究会の5回目でした。テーマは「お金と事業」。
この研究会は「事業」という言葉が使われているので、収益を目的とした研究会と思われかねませんが、収益を目的とした事業は対象にしていません。ですから、お金についても、ビジネススクールとは捉え方が違います。しかし、現在のような金銭に呪縛されたマネタリ—エコノミーのなかでは、お金を無視するわけにもいきません。
それに、最近のお金はおかしな存在になっていますが、そもそもお金は私たちの生活を豊かにするための機能もありました。
今回は、そんなことを少し問題提起させてもらいました
生活事業の定義は「自分たちの、自分たちによる、自分たちのための事業」としていますが、目的は収益ではなく、自分の生き方の問い直しです。それは同時に、社会のあり方を考えることでもあります。
参加者が当初考えているような「事業」とは違うことも多く、中には自分が考えていることが果たして「事業」と言えるのだろうかと思っている人もいますが、私にはそうしたことこそが、生活事業だろうと思うことは少なくありません。
むしろ、昨今のビジネススクールで学ぶ、「お金が主役の、お金による、お金のための事業」は、そろそろ卒業すべきではないかとさえ思っています。そういう仕事は、だんだんAIがやってくれるようになるでしょう。
いずれにしろ、事業とかお金とか、生産性とか豊かさとか、右肩上がりとか、改めて考え直していければと思っています。
まあ、そんなことをこの研究会で話題にしていますので、参加者は思考が混乱して、第1期に参加したのに、2期目も参加している人が2人もいます。
ところで、たまたま研究会の2日後に開催したサロン「起業家として働くを考える」で、話し合った「働く観」は、生活事業研究会での「働く観」とつながるものでした。
マネタリエコノミーの社会でも、生活事業の発想で活動している人は少なくないことに改めて気づきました。動いているといつも必ず希望に出合えます。
第2期の研究会の最終回では参加者各自が考えている「生活事業」の構想と計画を発表してもらうのですが、参加者から公開で行いたいという声がありました。
そこで、2月の発表会は、公開で開催することになりました。またもし参加希望者がいたら、第3期もやろうかと思いだしています。
もし関心のある方がいたら、ご連絡ください。
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