■節子への挽歌5532:「元気になりたくて電話しました」
節子
同世代の友人のKZさんから電話がありました。
節子は憶えているでしょうか。KZさんは節子のことを覚えていますし、節子が闘病中にもとても心配してくださっていたのです。
最近、友人知人の訃報が多くてめげているようです。出身地の竹馬の友がなくなってしまったのに、コロナで帰るにも帰れないようです。人情家のKZさんはさぞかし無念のことでしょう。
その上、近くの友人も余命宣告も受けていて大変らしいのです。
いやそれだけではない。
高齢になるといろいろと付き合いが難しくなる人もいないわけではありません。人間関係で疲れることもある。どうも最近、そういう疲れることも多かったようです。
それで私と話したくて電話したというのです。
どうして私なのか、よくわかりませんが、まあ私のようです。
いささかの長電話の後、心が休まった、元気が出たと言ってくれました。
誰かと話すと心が休まることはありますが、KZさんにとってはどうも私はそんな存在のようです。
そのKZさんとも、実は10年近くお会いしていなかったのですが、昨年末、あることで湯島に来てくださったのです。
なんだか音信不通や交流が途絶えていた人が集まってくる。
これもいささか奇妙な感じではあります。
そういえば、新潟のKさんも精神的に萎えてしまうと私に電話をかけてきます。
まあ声を効いて電器が出るようであれば、お安い御用ではあります。
しかし、KZさんやKさんと同じく、私もまためげることもあるのです。
その時にはどうしたらいいでしょうか。
実は今日もちょっとめげてしまうことあありました。
人と付き合いと元気がもらえますが、めげさせられることもある。
困ったものです。
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