■「死者と生きる」にとても共感しました
昨年末からまた、湯島のサロンで「生と死」をテーマにしたサロンを時々やっています。
それに関連して、生と死に関わる本を少また読み始めていますが、とても共感する本に出合いました。
ユダヤ教の女性ラビであるデルフィーヌ・オルヴィルールの「死者と生きる」(早川書房)です。
ユダヤ教の女性ラビがいるというのも驚きでしたが、それも含めて私のユダヤ教理解は全くお粗末だったことを思い知らされました。
本書を読んで、ユダヤ教は日本の古来の神道とも共通するところがあるように感じました。つまり、古代人類に共通したものを感じたということです。
本書は、著者のデルフィーヌ・オルヴィルールが実際に執り行った葬儀にまつわる話です。そこには、シャリル=エブド襲撃事件の犠牲者や政治家シモーヌ・ヴェイユ、あるいはホロコーストの生存者など、さまざまな人が登場します。そして人間的な交流のエピソードを通じて、「死」や「生きること」、そして「家族」であることの意味が語られます。私にはとても心に響くものばかりでした。
題名の「死者と生きる」という言葉も含めて、最近の私の死生観からは共感できることが多く、一気に読んでしまいました。
死に関わる本でこんなに共感できた本は初めてです。「宗教」や「神」の捉え方にも、とても共感できます。私の一神教の捉え方も一変しました。
死や死者と共に生きたいと思っている方、是非一読をお勧めします。
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