■第2期生活事業研究会発表会の報告
生活事業研究会の第2期の発表会は受講者の要望もあって公開で開催しました。
オブザーバー参加の方が多かったのが意外だったのですが、そのおかげで、なにやらいつものサロンのようなカジュアルな感じの発表会になりました。
内容に関しては省略しますが、やはり「生活事業」という捉え方がなかなかなじめないようです。
私自身は、成熟社会と言われる社会にあっては、生きるためのパンを得る(お金を稼ぐ)(手段的)事業から、生きる喜びのバラを咲かせる(目的的)事業へと重点を移す時期だろうという思いがあって、この研究会を始めたのですが、発表者の一人が発言したように、1~2回の話では私の言っていることは理解できないようです。私の思い込みの強さと表現力不足を反省しなければいけません。
事業とは人生そのものだと発想を変えると、世界はまったく違って見えてきます。
そこには「勝ち組」も「負け組」もない。経済的格差などに呪縛されることもない。
まあこんな言い方をするので、理解されないのかもしれません。
今回、共通して話題になったのは、「居場所」や「仲間」、さらには物理的な意味での「場所」でした。何か活動をしようと思ったら、必ずと言っていいほど、出合う問題です。
今回は「資金」という話題はあまり出ませんでしたが(「自由通貨」の話は出ました)、
資金も含めて、すべては自分たちで創れるものです。いや、創るところに意味があるのです。それがなかなか伝わらない。
大切なのは、そうしたもの(産業界では経営資源などとも言われます)はみんな「存在」するのではなく「創出」できるものであり、その「創出過程」こそが「事業」なのではないかと思います。そして、その事業の先に、自らの人生を描いておく必要がある。それがなければ、結局は手段的なもので終わって、パンは得られるかもしれませんが、バラは手に入らない。そんな生き方をしていると、老後資金が2000万円などという政府の脅迫におびえてしまう人生になりかねません。
また書きすぎてしまいました。ますます誤解されそうですね。
ただこういうことが、湯島のサロンに通底する考えなのです。
生活事業研究会の第3期をやろうかどうか迷っていましたが、発表会を聞いていて、開催することにしました。参加者が集まらなくてもやろうと思います。
4月からスタートしますが、その前にプレミーティング的に、それぞれのやりたいことを放談し、話し合う「はじまり場サロン」を開催します。
改めてご案内しますが、3月19日(日曜日)の午後を予定しています。
よかったら気楽にご参加ください。
第2期の受講者のみなさん、なんだか尻切れトンボのような発表会になってしまいましたが、またいつかフォロアップの集まりを企画させてもらいます。またサロンで報告したいという方がいたらいつでも歓迎です。ご連絡ください。
個別の相談なども時間さえ合えば、これも歓迎ですので気楽にどうぞ。
半年間、ありがとうございました。
ぜひご自分の人生につなげながら、楽しく快い物語を育てていってください。
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