■節子への挽歌5519:たったひとつの柚なのに
節子
友人から体調の関係で予定していたサロンに参加できなくなったというメールが届きました。
その連絡のうしろに、「お礼」という追記がありました。
そこにこう書かれていました。
年末に柚をいただきありがとうございました。
お正月の紅白なますに柚を使わせていただきました。
とても香りがよく美味しくいただきました。
奥様が丹精込めて育てた柚が、一度もお会いしたことのない私達に喜びを下さるなんて、何と素晴らしいことでしょう。
私もそうなりたいです。
一口づつ口に運びながら、思った新年でした。
ありがとうございました。😌
メールをくれたのは私の小学校時代の同級生です。
長らく交流がなかったのですが、昨年から湯島のサロンに時々来てくれるようになりました。
年末に小学校時代の同級生の集まりを湯島でやった時に、わが家の気になっていた柚を少し持っていき、欲しい人に持って行ってもらったのです。
彼女は、その時に一つ持って帰ってくれたのです。
それがまさかのこの御礼。
私としては無駄にる柚子を持って帰ってくださっただけでうれしかったのに、感謝されるとは思ってもいませんでした。
一度もお会いしたことのない私達に喜びを下さる……と書かれているように節子は彼女に会ったことはありません。
にもかかわらず、「私もそうなりたいです。」とまで書いてくださっています。
こうしたところに、その人の生き方や人柄が見えてきます。
ちなみに彼女は決して言葉だけでの人ではありません。
何十年ぶりかに、彼女と会って、何回か接しているうちに、それが伝わってきています。
たった一つの柚でこんなに喜んでくださる。
いや、問題は柚の話ではないのでしょう。
いろいろなことを考えさせられたメールでした。
私も彼女のような人になりたいと思いました。
節子も、彼女に見習わなければいけません。
なんだかとても心があったまりました。
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