■佐藤章さんの「職業政治家 小沢一郎」をみんなに読んでほしいです
雨が続いたこともあって、先週は数冊の本を読みました。
その1冊は、2年半前に出版された佐藤章さんの「職業政治家 小沢一郎」(朝日新聞出版)です。湯島のサロンによく参加してくれる鷹取功さんが貸してくれたのです。
小沢一郎さんは、私が信頼できる政治家です。「職業政治家」という表現に違和感を持ちますが、とてもわかりやすく、日本の政治の実態や問題が見えてきます。
最初は、何をいまさらという感じで読んでいたのですが、読んでいるうちに、そうかこんなことさえきちんと世の中には伝わっていないのだということに気づかされたのです。それと同時に、小沢さんはずっとこういうことを考えていたのかということを改めて知ったのです。改めて小沢さんの生き方に感動しました。
私が信頼できる政治家は、いまでは小沢さんと鳩山さんくらいですが、そのふたりがなぜ政権交代時の時にきちんと協力しなかったのかが気になっていたました。でも本書を読んで、その理由もわかりました。誠実さは必ずしもいい結果を生まないこともあるのでしょう。しかしやはり結果のために誠実さをおろそかにすることは私の生き方ではないので、ふたりへの好感度はむしろ強くなりました。
著者による小沢さんへのインタビュー記事が多いので、とても読みやすいです。
もう少し整理してくれたらもっとコンパクトになっただろうにと思いますが、同じような話が繰り返し出てきますので、理解がしやすくなります。
多くの国民が本書をきちんと読んでくださったら、日本の政治は変わるかもしれません。
どうしてこういう「正論」が大きな流れにつながっていかないのか。
さびしくてなりません。
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