■第3回「はじまり場サロン」報告
「はじまり場サロン」は、こんなことをしたいのだけれど一人ではどうやっていいかわからないとか、こんな活動をしているのだけれど仲間が集まらないとか、何かやりたいのだけれどそれが見えてこないなどなど、気楽に自分の夢や思いを語り合うサロンです。今回はその3回目です。9人の人が参加しました。
それぞれのやりたいことを話して、それに関して話し合うというスタイルですが、今回は最初にすでに活動を始めている木名瀬さんから、フロスティングフラワー教室の話があり、参加者全員で実際に体験することになりました.
フロスティングフラワー教室とは、アクリル板にブリザードフラワーの花びらを絵の具のように細工して、作品づくりを楽しむ活動ですが、木名瀬さんはそれを使って社会に喜びやつながりを広げていきたいようです。福祉施設や子供教室など、どこかで要望があれば出かけていくと言っています。
今回は、木名瀬さんが材料や道具などを10人分持参してくれて、みんなで体験させてもらいました。すでに教室を開く資格は取得されているそうですので、関心のある方はご連絡いただければ木名瀬さんにつなげます。
一度、湯島でも教室を開催することも検討したいと思います。
それを皮切りに次々と「やりたいこと」が発表されました。
仕事として新聞のクリッピング作業をしている人は、新聞の効用への認識が高まり、その新聞が廃たれていくのが残念だとして、こんなことに取り組みたいという話をしましたが、とても共感できるものであり、なんとか実現できないかと思いました。みんなもいろいろアイデアを出し合いました。
長崎出身の人からは、長崎では原爆が投下された8月9日にはみんな黙禱していたが、東京に来たらそんなことがないのに驚いたと言い、でもあの体験を無駄にしないように、何かできることはないかとずっと考えているという話がありました。
とにかく一度、湯島のサロンで、体験や思いを話してみたらということになりました。そこから何かが始まるかもしれません。
大学で学生の社会参加プログラムに長年取り組んできた人からは、学生に限らず、とりわけ企業退職者にも自分の世界から飛び出して「越境」体験をすることで人生を豊かにしてもらいたいので、越境体験プログラムに取り組みたいと思っているという話がありました。
これもまずは一度、湯島で一度やってみようという話になりました。
「RUN伴」イベントを今年また文京区で開催したいという人がいました。
RUN伴は、認知症の人や家族、支援者、一般の人がリレーをしながら、一つのタスキをつないでゴールを目指すイベントだそうです。コロナ流行前に一度、開催したことがあるそうですが、それを今年また開催したいというのです。
私もささやかに認知症予防活動に関わっていましたが、「RUN伴」のことは知りませんでした。その人は、どうも認知症に限らず、車いすも含めて、いろんな人が一緒に街中を走る「RUN伴」を考えているようです。これは実現するでしょう。
今回は具体的には発表はしませんでしたが、ほかにも「コミュニティの場」づくりに取り組んでいる人、コミュニケーション障害に取り組もうとしている人、あるいはアート活動している人、サンチャゴ巡礼に行きたいと思っている人など、いろんな話が出ました。
いくつかのプロジェクトがはじまりそうです。
こんな感じで、みんなの前で発表すると、動き出す力がやってくるかもしれません。
また時々、「はじまり場サロン」を開催したいと思います。
そうした思いを実現するのを応援する「生活事業研究会」も第3期を考えたいと思います。
はじまり場サロンに限らず、何かやりたいことがある人は、一度、湯島のサロンで公言すると動き出すきっかけを得られるかもしれません。
それも湯島サロンの活用策のひとつかもしれません。
サロンをやりたいという人がいたら、ご連絡下さい。
生活事業研究会ご希望の方もぜひご連絡下さい。ここで言う「事業」とは、収益事業ではなく、「やりたいこと」程度の軽い意味ですので。
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