■湯島サロン「自閉症の若者が感じているいまの社会」のご案内
今回は、知り合ったばかりの若い世代の人に話題提供と問題提起をしてもらおうと思います。その人には私もまだ2回しかお会いしていません。彼女から最初にもらったメールに、「私は知的障害があります」と書いてありました。その後、彼女は自閉症だと教えてくれました。
彼女は2回目に参加したサロンで、自らの人生を短い言葉で、リアルに、実に的確に公開してくれました。自閉症ならぬ、自開症ではないかと思いました。
しかもその言葉のなかに、社会への問いかけや当事者意識というか主体的な姿勢を強く感じました。彼女が、言葉だけで語っている人たちのことをどう感じているのかも、見事に伝わってきたのです。私も見透かされているような気がしました。
傍観者目線で意見を述べたり、不都合な現実は見て見ぬふりをしたりする生き方ではなく、彼女は自らの身を挺して自分を生きているのだと感じさせられたのです。
それでつい願望を込めてサロンをやってみない、と声をかけてしまったのです。
そうしたらすぐに、「もし私がサロンを開くとしたら」こんなことを話したいという返事がきました。そしてその最後に、「いずれも重いテーマですが、当事者の声として選挙権を持つ人々に伝えておきたい事だらけだ」と書いていました。
政治にあまり関心のない人たちに聴かせたい言葉です。
彼女は、さまざまな体験と現場で、私の知らないこともたくさん体験しているようです。彼女があげてきた話題はどれもこれも興味を持たせるものでした。
そこであえて、テーマを絞らずに、「自閉症」を抱えながら生きてきた彼女の人生やそこで彼女が感じたこと・思ったこと、そして今、そしてこれから何をしようと考えているかなどを自由に話してもらって、それを踏まえて、自由に話し合えるサロンを開くことにしました。
できれば、自閉症への理解も深められればと思います。自閉症や自閉症的な性向の人とのコミュニケーションのとり方や注意すべきことなども教えてもらえると思います。
いささか無謀なサロンですが、湯島のサロンですから、許してもらえるでしょう。
彼女は服飾専門学校卒業後、9.11がきっかけで地下鉄サリン事件後の霞ヶ関で働いていたそうですが、いまは福祉の仕事に取り組んでいます。自らの体験に基づく生活保護制度の話もしてくれるかもしれません。虐待の話やコミュニケーション障害の話、あるいは司法や法律の話も出るかもしれません。
話がどこに跳んでいくかわかりませんが、彼女の素直な目と心から、それぞれが何かを学ぶサロンになればと思っています。
〇日時:2023年4月21日(金曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「自閉症の若者が感じているいまの社会」
〇話題提供者:5年ほど前に病院で自閉症だと診断された南さん(現役格闘技団体マネージャー兼介護職)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)
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