■節子への挽歌5564:穏やかな無為の時間
節子
家をリフォームして、じゅん家族と同居するようになったのですが、私が普段いる場所も2階に移りました。
以前は娘の部屋だったところをLDにしたのです。
最近は在宅時間のほとんどをそこで過ごすようになりました。
そこから冬は日の出も見えますが、樹々も見えます。
その一角の山桜も咲いています。
いままだほぼ満開です。
その景色がとても好きです。
特に風の強い日に、樹々が大きく揺れているのを見ているのが好きです。
すべてが生きている。そう実感できるからです。
その風景を見ていると時間の流れが決して一方向ではないのではないかと思ったりもします。いつ、むかしが明日に入れ替わっているかもしれない。
そんな気がするのです。
大きな欅の樹があって、そこに時々鳥が止まっています。
私は目がよくないのでそうはっきり見えるわけではありませんが、感じるのです。
自然を見ていると、飽きることはありません。
背景が青いと、つまり晴天の日だと、幸せな気分に浸れます。
不安も消えて、ただあたたかな幸せな気分になる。
今日はまさにその晴天。青い空が気持ちいい。
節子と一緒だったころ、こんなに穏やかな時間があったでしょうか。
楽しい時間はありましたが、無為に浸る時間はあったでしょうか。
いつも何かをしていたような気がします。
こういう時間を過ごせるのは、やはり年齢が関係しているのかもしれません。
こんなに穏やかで無為の時間を、節子と一緒に過ごせなかったのが、てても残念です。
気づくのがあまりに遅すぎた。
この頃、そんなことを時々感じます。
| 固定リンク
「妻への挽歌21」カテゴリの記事
- ■節子への挽歌5648:久しぶりに畑(2023.06.05)
- ■節子への挽歌5647:湯島のエアコンを買いました(2023.06.04)
- ■節子への挽歌5646:台風後の手賀沼公園(2023.06.04)
- ■節子への挽歌5645:「幸せに死ねる方法はないでしょうか」(2023.06.03)
- ■節子への挽歌5644:台風襲来で大雨です(2023.06.02)
コメント