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2023/05/05

■節子への挽歌5606:大学時代のテキストを読み直しました

節子

昨日の憲法サロンは、あまり憲法に関する論議になりませんでした。
昨年もいささか欲求不満が残り、改めて2回目の憲法サロンをやったのですが、どうも湯島での憲法サロンは難しいような気がしてきました。

そこで今日は、一人で、大学時代の小林直樹さんのテキスト「憲法講義」の統治行為論関係のあたりを読み直しました。
大学時代の教科書は3冊だけずっと捨てずに持っていました。
「憲法講義」「刑法総論」「社会思想史」です。

昨年の図書の整理で、20箱くらいの書籍を処分した時に「刑法総論」「社会思想史」は廃棄しましたが、「憲法講義」だけは残してしまっていたのです。
改めて読んだのですが、定規で赤と青の線が引かれていました。
当時は几帳面だったようです。

伊達判決と田中耕太郎最高裁判決についての論考が中期として詳しく論考されています。司法がアメリカの統治権の服従したことへの批判は示唆されています。
なぜ小林さんはこの論をもっと発展させなかったのか。

小林さんと団藤さん(刑法)は、私が共感した数少ない東大での先生です。
60年安保の時に、彼らは何をしていたのでしょうか。いや私は、その頃、なにをしていたのでしょうか。悔いが残ります。

今日は、あらためて憲法について少し考えました。
節子がいたら話し相手になってもらえたのでしょうが、いささか元気の出ない今年の憲法を思い出す数日は終わりました。

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