■湯島サロン「歯と人権、民主主義 ?!?」のお誘い
今回サロンをお願いしたのは、長年、草の根歯科研究会など幅広い活動に取り組んでいる歯科医の岡田弥生さんです。
草の根歯科研究会では20年前から「はのねくさのね」という会報誌を発行していますが、そこに掲載されている記事は、とても多様です。
たとえば最新号では、岡田さんが、中村哲さんの「平和には戦争以上の努力と忍耐が必要」という言葉について書いています。「歯の平和」と「社会の平和」が、岡田さんのなかではしっかりとつながっているようです。
岡田さんからは「歯との付き合い方、歯科医院との付き合い方」というサロンの提案もあったのですが、むしろ岡田さんの平和観や社会観のようなことをお聞きしたいと相談したら、「歯と人権、民主主義 ?!?」が提案されてきました。
岡田さんはこう書いてきました。
「歯と人権、民主主義」と言うたびに、自分でも「なんじゃ、それ?」と思ってしまう。しかし、関係ないように見えても繋がっていることは多い。もともとは歯科医療界の狭量さ、医療・福祉の問題を考える上でも、共通言語すら無いような状態で、従来の歯科の常識を超える視点が必要ではないかと考えた。歯科医として臨床に役立つ勉強も必要だが、もっと広く、歯科医以外の講師から、立場を超えて共に学び合うことが
できたらと考えた。これからも、歯に関係あるような、無いような、人権や平和、民主主義や憲法など、一市民として学ぶべきことを続けていきたい。
岡田さんはこうも書いてきました。
従順で「物わかりが良い」ことが、知らず知らずのうちに他者の人権を踏みつけているということに気付いた時、自分の驚愕を伝えていかなければと思ったことがコアにあります。踏まれた痛みには踏んだ側には解らない「公害に第三者はいない」という宇井純さんの言葉も「はのねくさのね」の原動力です。
丸山眞男の「民主主義とは横に繋がること」も、ずっと気になっています。「ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する」ために、国家も家庭もお口の中も、暴力を隠蔽し、見て見ぬふりをしてきたのではないか。
所詮は一歯科医、誰に、何を伝えたいのか、この方法で伝わるのか、いつも悶々と考えています。
とても共感できます。そこでこのタイトルでのサロンをお願いしました。
岡田さんが「日々悶々と考えている」ことなどをお聴きして、みんなで話し合えればと思います。
しばらくやっていない茶色の朝サロンにもつながります。
最近の日本の「軍国主義化」や「政治の暴走」に不安をお持ちの方にはぜひ参加していただきたいと思っています。
もちろん歯痛に苦労している方も。
〇日時:2023年6月22日(木曜日)午後2時~4時
〇場所:CWSコモンズ村湯島オフィス
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「歯と人権、民主主義 ?!?」
〇話題提供者:岡田弥生さん(歯科医/草の根歯科研究会主宰)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)
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