■節子への挽歌5620:長い旅立ちの見送り
節子
湯島のサロンの常連の一人だったOKさんが、今朝5時に亡くなりました。
癌でした。
癌が判明してからも、抗ガン治療や入院をしながらも、これが最後かなと言いながらもサロンに参加していてくれました。
一昨日のサロンでも、OKさんのことが話題になったのですが、残念なニュースです。
サロンの常連が亡くなったのは、もう何回目でしょうか。
基本的にはなくなったことをメーリングリストで知らせることは一切しません。
知らせるとなんだか「死んでしまう」ような気がするからです。
おかしな言い方ですが、知らせなければ、みんなの心の中にOKさんは生き続けているような気がするからです。
最近特にそう考えるようになってきました。
今回も、聞かれたら知らせるというスタイルをとろうと思います。
OKさんもたぶんそれを望んでいるでしょう。
サロンの常連で一番早く亡くなったのは、30代の若い友人でした。
その時にはさすがにショックでしたが、最近は訃報に花れつぃまい、ショックはほとんどありません。
むしろ訃報を聞いても、その人が死んだとは思わないようにしているのです。
生死には関係なく、友人知人はいつまでも私のなかでは生きているのです。
ですから、最近は葬儀の意味も、私のなかでは大きく変化しています。
まあ長い旅立ちの見送りに行くという感じでしょうか。
そういえば、OKさんとも関わりの深い鈴木さんは、今日もOKさんの訃報など知ることもなくサンチャゴ巡礼路を歩いていることでしょう。
そんなことを考えると、なにやら不思議な気がします。
こんな風に考えていくと、OKさんのご冥福を祈るというのもなんだかふさわしくないような気もします。
私のなかで、今も変わりなく、OKさんはにこやかに生きていますので。
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