■節子への挽歌5610:「グレースの履歴」
節子
この2か月、テレビドラマ「グレースの履歴」を毎週観ていました。
https://www.nhk.jp/p/ts/88ZGN5PJ1Q/list/
意に反して、人生の伴侶を失うことは人生を大きく変えてしまいます。
私の人生は、30年前まで考えていたのとは全く違ったものになってしまいました。
しかし17年も経つと、悲しみも変質し、別れを別れと感じなくなり、節子がいつも近くにいるように感ずるとともに、間もなくまた会えるだろうという気持ちが生まれてきます。
でも、孤独感はどうにもなりません。
そのドラマを観て、そうした思いを強めていたのですが、先々週(つまり第6話)、話が滋賀県の大津の瀬田の唐橋の近くで展開されました。
節子と同棲を始めたのは、そのすぐ近くの瀬田の神領でした。
当時、節子とよく歩いた場所が映し出されました。
唐橋そのものはだいぶ変わっていましたが。
その風景を観た途端に、当時の風景が鮮明に思い出され、奇妙にドラマの登場人物に重なってしまいました。もちろん私も節子妻も、ドラマの主人公とは重なるところはほぼ皆無ですが、なぜか奇妙につながってしまったのです。
いや、大きな枠組みで考えると、似ていないとも言えないのです。
昨日はその最終回。
前回同様、涙が止まりませんでした。歳を取ると涙もろくなってしまいます。
それにしても主人公のセリフが、いまの自分の気持ちを恐ろしいほど、代弁しているのです。節子の言動も、なぜか重なっている。
いろんな思いが広がってしまいました。
見終わったのに、録画消去せずにいます。
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