■節子への挽歌5671:デモクラットというよりもレピュブリカン
節子
最近、デモクラシーや共和主義に関する本を何冊か読みました。
湯島で改めて「民主主義とデモクラシー」についてのサロンをやろうかと考えたからです。
これまでも何回か、そうしたサロンはやっていますし、5年ほど前には、民主主義とデモクラシーとは全く違う概念だという私の主張を中心にしたサロンもやったのですが、ほとんど通じなかったようです。
またこれまでは、節子もよく知っている武田さんのリンカーンクラブ活動も湯島でやっていたのでその関係で、ある程度自重していました。
武田さんのリンカーンクラブの考え方と私の考え方は、ある意味では真反対だからです。
しかし、武田さんが湯島を拠点としたリンカーンクラブ活動を止めることにしたのでこれからは気にすることもありません。
ところで改めてデモクラシーや共和主義の本を読んで、やはり私は前から自覚していたように共和主義的です。
デモクラットというよりもレピュブリカンというべきでしょうか。
今回、読んだ本で一番印象深かったのは、「思想としての〈共和国〉」というみすず書房から15年ほど前に出版された本です。
レジス・ドゥブレの論考を中心に、ドゥブレと水林章さんや三浦信孝さん、さらには樋口陽一さんが語り合っている本です。
その内容もさることながら、ドゥブレと三浦さんの対談は、私のは感動的でした。
お互い日本でずばずば相手に問いかけ、語り合っている。
その対談の最後の言葉は感動的です。
ドゥブレ:あなたの的確で居心地のよくない質問に手短に答えてみた。
三浦:私のしばしば挑発的な質問をまともに受けとめ、真撃に答えてくれたことに礼をいう。
ドゥブレ:親愛なる友人よ、あなたの鋭くしたがって難しい質問に感謝する。
こういう友人を持ちたかったと改めて思います。
私としては、基本的にはこの精神で誰とも付き合ってきたのですが、なかなか理解はされないようです。
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