■第24回益田サロン「心と言葉と時間」のご案内
細菌学者の益田昭吾さんのサロンは、前回、「心はどこにあるのか」という難問にぶつかり、その問題を考える切り口が見えたら次回をやろうということになっていましたが、益田さんから次のようなメッセージが届きました。
心がどこにあるかは空間ではなく時間かもと思いつきました。我に返るといつも今ですね。今は空間的存在ではなく時間的存在だと思います。我々にとって現在(=今)が特別な意味をもつのは、時間が流れているからでしょう。
物理学ではエントロピー増大則がありますから時間の流れは一方向になるはずです。
生物は環境のエントロピーを増大することによって自分のエントロピーを減少させます。つまり、生物の復元性です。人間の頭(=心)は、エントロピーを自由に減少させる、つまり時間をさかのぼることによって過去を作り出しました。同時に未来も作り出しました。過去は空間的に重ねられますが、未来は時間の中にしかないところが違いますが、過去と未来は同じものと考えられます。現在とは過去と未来の間にあることになりこれが体と頭の接点にもなっています。
確率が低いことが実際起こるように想定することが知能の本質です。頭を環境とした生物のようなもの、欲を生み出すのは知能の働きかもしれません。
言葉もエントロピーを減らすための道具とも言えると思います。
そこで、生物の復元性や創造性につなげながら、言葉や時間から「心」の在りかを考えてみたいと思います。
というわけで、今回は「心と言葉と時間」という、これまた難しい三題噺をテーマに選びました。
最近話題になっているAIやチャットGPTにもつながる話です。
例によって、どこに話が広がっていくかは、参加者のみなさんの関心次第でもあります。
この案内文を読むといかにも難しそうですが、要は「心は一体どこにあるのか」を考えてみようというサロンですので、気楽にご参加ください。
生きるとは何か、環境とは何か、自分とは誰か、といったことを、たまに考えてみるのもいいことです。
〇日時:2023年6月29日(木曜日)午後2時~4時
〇場所:湯島コンセプトワークショップ
http://cws.c.ooco.jp/cws-map.pdf
〇テーマ:「心と言葉と時間」
〇話題提供者:益田昭吾さん(細菌学者/慈恵医大名誉教授)
〇会費:500円
〇参加申込先:qzy00757@nifty.com(佐藤)
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