■「歴史の逆流」(朝日新書)をお勧めします
最近ちょっと心身ともに疲れています。
そこから抜けるために先週は京都や奈良を歩いてきたのですが、いささか中途半端だったようです。今頃サンチャゴを歩いている鈴木さんのようにせめて1か月くらいは、世俗から抜け出ないといけないのかもしれません。
まあそれはそれとして、今日は雨だし、ゆっくりしようと思っていたのですが、また本を読みだしてしまいました。
これがまた面白い、というか、刺激的で、読んだだけではなく、何かをしなければという気が起こってきてしまいました。困ったものです。
読んだ本は、朝日新書の「歴史の逆転」です。
長谷部恭男さんと杉田敦さんと加藤陽子さんの鼎談です。
あとがきで、加藤さんが書いていますが、3人が「歴史の逆流」という書名に込めた思いは、「たがが外れた時代の潮流、侵略・暴力の時代の流れに抗ってゆくための学知を詰め込んだ包括的パッケージ」だそうです。
憲法学、政治学、歴史学からの 3人の話し合いは、私情もこもった発言もあって、とても人間的で共感が持てます。
ぜひ多くの人に読んでほしいと思いますが、湯島でもこれをテキストに、毎月、いまの政治を話し合うサロンを開催しようかと思います。残念ながら3人とも私は面識もないので、来てもらうわけにはいきませんが、本書には3人の思いがこもったメッセージがいろいろと読み取れます。
もしこの本を読んで、そういうサロンを一緒にやりたいという方が2人出てきたら、実行しようと思います。
というわけで、ともかく本書を読んでみてください。
そして、一緒にやろうという方がいたら、ぜひご連絡ください。
茶色の朝シリーズのサロンも、できれば並行させたい気もします。
このまま歴史が進んでいくと、私の来世もあまり楽しいものにはなりそうもありませんので。
でも本当は、こうした話し合いの場づくりは疲れますので、気持ちの半分はやろうという人が出なければいいなと思っているのが正直のところ
です。さてさてどうなりますか。
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