■湯島サロン「いま沖縄で進んでいる軍事基地化をどう思いますか」報告
湯島サロン仲間のnikoさんの呼びかけで開催された、沖縄、南西諸島で進んでいる軍事拠点化の動きを追いかけている三上智恵さんのドキュメント映像の上映会には8人の参加者がありました。
もう何回も見ている人もいましたし、初めての人もいましたが、みんな最近の日本の状況に不安を持っている点では一致していたように思います。
nikoさんは、最初に、第三者としてこの映画を鑑賞するのではなく、画面に出てくる人たちと同じところに立って、観てほしいと呼び掛けました。
つまり、知識や情報としてではなく、自分の世界の話として、当事者意識をもって映画を観ながら考えてほしいということでしょう。
映画は、いま沖縄で起こっている事実を淡々と伝えるものですから、それをどう受け止め、どう解釈していくかは観るものの姿勢によって大きく違うように思いました。
だからこそ、こういう集まりは大切なのでしょう。
nikoさんの思いが少し理解できました。
映画を観た後、参加者がそれぞれ簡単な自己紹介と映画への感想を述べました。
みなさんの話を聞いていて、現地の人の立場で考えるということの難しさを改めて感じました。それでも「言葉」とは別に、たぶんみんな現地の人の「思い」はそれぞれに感じたのではないかということも伝わってきました。
私は、いささか感じすぎて、どっと疲れてしまいました。
もうここまできているのかというあきらめの気分も正直感じてしまいました。
参加者の中には、重く感じたという人もいましたが、どうも私たちは最近、こうした動きに関して「抗体」ができてしまったような気もします。
恥ずかしながら私もその一人のようで、何かしようという気よりも、やはりそうかという気のほうがまさってしまい、うまくその後の話し合いを進められませんでした。
一番の悔いは、こうした活動を続けている肝心のnikoさんの話をもっと聞けばよかったということです。初めてだったこともあり、私以外の人もそうでしょうが、思いを発することにどうしても気が向いてしまったような気がします。
話し合いはいろいろと広がりました。
みんなそれぞれに思いもあり、実践もしています。やはり話し合う場が少ないのかもしれません。こうした現地での動画を見る機会が少なかった人も多かったようです。
みんな口コミで広げてくれるでしょう。
基地の近くに住んでいる方もいました。
沖縄での動きを知っているかどうかで、たぶん基地から飛び立つ飛行機の音への感じ方も違うでしょう。何かを知れば、人は変わります。
しかし、上映会を企画してくれたnikoさんの思いに応えるには、やはり何かできることはないかと考えることが大事です。
nikoさんが言うように、基地の多い沖縄でいま何が起こっているのかを、しっかりと知ろうとすることが出発点ですが、知っただけで何も動かなければ意味がありません。
私も以前は、沖縄現地の新聞を時々、ネットでチェックしていましたが、最近はもうやめていました。定期的に来るNPOからの情報も見逃すことが多くなっています。
まずはそれを改めることにしました。
帰宅後、早速、いくつかのネット記事なども読みなおしました。
きっと何かできることが見つかるでしょう。
ちなみに、「沖縄と連帯する会・ぎふ」というグループから、あるメーリングリストを通じて、これまでも定期的の知らせをもらっています。
このグループのサイトには、沖縄2紙のニュースの見出しや沖縄関係のニュース動画などが定期的に紹介されています。https://okinawarentaigifu.jimdo.com/
ぜひみなさんにも、時々でいいですので、見てほしいと思います。
沖縄での動きは、もしかしたら私たちの明日の話かもしれません。
ちなみに、nikoさんはサロンの翌日から、沖縄に行くと話されていました。
戻ってきたらまたぜひサロンをやってほしいと思います。
一度だけで終わらせてしまうと私のような怠惰な人間は忘れてしまいかねません。
nikoさんが呼びかける平和サロンも継続するそうです。
私たちにつながっている問題です。ぜひひきつづき考えていければと思います。
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