■「資本主義の次に来る世界」
なぜか2人の友人から、ある本を読みましたか、とメールがありました。
こんなことはめずらしい。
しかもおひとりはしばらくお会いしていない古い友人です。
問題の本は、ジェイソン・ヒッケルの「資本主義の次に来る世界」。
先月、日本でも邦訳が出版されました。
私もすぐに読んだのですが、私が40年ほど前から考え行動してきたこととあまりにも重なっていたので、何の抵抗も、何の新鮮さもなく、読んだままになっていました。
ただ一度だけ、ある人たちに勧めたことがあるだけでした。
「資本主義の次に来る世界」は、邦訳の書名で、原初のタイトルは「Less is More」。
「Less is More」は、湯島のサロンでも時々、話題になっています。
先日、湯島のサロンで、私があることを発言したら、「リアリスト」の人が「佐藤さんが言うのでおかしく聞こえるが、それは事実だと思う」と言って、別の説明をしてみんなの納得を得たようなことがありました。
その時、私の言葉はみんなにはあまり信頼されていないのだなと気づきました。
そういえば、よく「佐藤さんの発言はきれいごとだ」と言われることも時々あります。
私としては、私ほどのリアリストはそうはいないと思っているのですが。
どうも私の表現力はかなりレベルが低いようです。
困ったものです。
そこでこの本を皆さんに読んでもらえば、もう少し私の世界がわかってもらえるかもしれないと思い、遅まきながら紹介させてもらうことにしました。
前半はともかく、最後の第6章の「すべてはつながっている」だけでも読んでもらえるとうれしいです。
そして私の発言は決して、きれいごとでも冗談でもないことに気づいてもらえれば、もっとうれしいです。
今日も朝、畑に行って、野菜や野草たちと話してきました。
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