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2023/08/23

■汚染水を薄めて放出する発想が認められたらなんでもありでしょう

いよいよ明日から、福島原発の汚染水の海洋放出が始まります。
汚染水を希釈して放出するのであれば、私にもできますし、汚染水を貯水槽にため込んでおくことも私にも思いつきます。
しかし、事故後、これだけの時間がたつのに、誰にでも思いつく方法でしか対処できないとは、全く驚きます。
科学技術者や管理責任者は何をしていたのでしょうか。

もしこの方法が認められるのであれば、原発のごみ問題も解決です。
薄めて捨てればいいのですから。
いや、すべての不都合は、希釈して捨てていけばいい。

そもそも希釈して廃棄は、あの有名なエントロピー則に反すると思います。
フクシマ事故の後、私の知人が汚染水を希釈するのではなく、重イオン水をつかって濃縮する方向で対策を考え、その実験をしたいので協力してほしいと言われたことがあります。
我孫子市のクリーンセンターに協力してもらって実験もしましたし、検査結果の評価も専門機関から証明してもらいました。
しかし、その知人がそれをもって、政府をはじめいろんなところに働きかけましたが、残念ながらその先に進めませんでした。

汚染は「希釈」ではなく「濃縮」し、問題を封じ込めることから始めるべきだという思いは今も変わりません。
しかしどうも社会の常識はそういう方向ではないようです。
アントロポセン時代とは、恐ろしい時代なのだと改めて感じます。

またわが家から魚の料理が減りそうで、心配です。
意に反することには行動で抗議しなければいけませんから。

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