■湯島サロン「がんアルカリ療法を考える 重曹水・クエン酸水の効用」報告
先日の「民間癌療法」サロンに続き、広い意味での健康につながるような「養生法」や「民間療法」、あるいは食生活に関するサロンを開催していこうと思いますが、その1回目は「重曹水・クエン酸水の効用」をテーマにしました。タイトルに、「がんアルカリ療法を考える」という余分な言葉を添えてしまったために、参加者を限定することになってしまったのが失敗でした。
多くの人に聞いてほしい話が満載のサロンでした。
それでも9人の参加者がありました。
話をしてくださったのは、「ふまない・ねらない・ねかさない」という独自の方法で「もろやま華うどん」を創始した新井さんですが、その話も少ししてくださいました。いま新井さんが関わっている霜里農場の話も。これも興味ある話でした。
おいしい野菜の食べ方の話もありました。
そうした話は改めて場をつくってくださるというので、楽しみにしていてください。いつか、湯島で「うどん打ち」の実習付きサロンもやってくださるかもしれません。
さて肝心の「重曹水・クエン酸水の効用」です。
重曹は運動パフォーマンスを改善する目的で多くのスポーツ選手が摂取しているトレーニングサプリメントで、合法的な運動能力増強剤として知られています。1日10gから15g程度の重曹の摂取が血液の緩衝材として有効安全であることは、スポーツ栄養学の専門家の多くが認めています。
重曹はがん組織の酸性化を阻止することができるので、重曹の服用が抗がん剤や放射線治療や免疫療法の抗腫瘍効果を高めることが明らかになっています。
がん治療に重曹を使用するときは、500cc程度の水に10gから15g程度の重曹を溶かして、空腹時に1日数回に分けて服用します。
胃の中に胃酸が多い時に重曹を服用すると胃酸と反応して炭酸ガスになってしまい、腹部膨満を引き起こすこともあるので胃酸が少ない空腹時の摂取が良いそうです。
クエン酸は、空腹時に服用すると胃粘膜を刺激するので、食後に摂取します。
クエン酸の服用量は多いほど良いのですが、多く摂取すると副作用(胃部刺激など)も出ますので、その兼ね合いから、1日に10から15g程度が妥当だそうです。
500ccの水に10から15gであれば、酸っぱさもそれほど強くはありません。
重曹をがん組織の酸性化を中和する目的で飲用する場合は、クエン酸と混ぜると効果が減弱します。したがって、がん対策の時には重曹とクエン酸は別々に飲むのがいいそうです。このように別々に摂取すれば、クエン酸と重曹の両方の抗がん作用が得られます。
というわけで、「重曹は、500ccペットボトル1本に対して5g程度を溶かして空腹時に」、そして「クエン酸は、500ccペットボトル1本に対して5g程度を溶かして食後に」が新井さんのお勧めです。
ただし、飲む量に関しては個人個人の状況に応じて、飲むのがいいです。また私の体験ですが、一気に飲むよりも分けて飲んだ方がいいような気がします。
新井さんは、飲み方に関しても教えてくれました。
私は3週間ほど飲んでいますが、最初は飲みにくかったのが事実です。
新井さんのお勧めの飲み方です。
まず重曹水には香りがあって少し飲みにくいですが、その香りが鼻に抜けないようにすればいいと言います。重曹水を口に含んで、その味わいを口中の隅々にまで行き渡らせて飲むわけです。そうやって飲むと、新井さんは京都料理の上品なお吸い物と同じようにおいしいと言っていましたが、これに関しては私は保証できません。でも、飲みやすくなるのは間違いない。
クエン酸は、家庭で作るフルーツジュースなどに加えると劇的に美味しくなるそうです。私もさっそく試してみましたが、劇的かどうかは、これまた保証できません。
新井さんは、ともかく、胃に違和感(胃重、ムカムカ、チクチクなど)を感じない量を、食後すぐにコツコツと飲み続けるのがいいと新井さんは言います。クエン酸サイクルの立場からは、その人の胃の具合に合ったクエン酸をほぼ2時間間隔で飲み続けるのが理想だとも教えてくれました。
私は、サロンの翌日から、新井さんのお勧めの飲み方にしています。ただし、量は新井さんが言う半分程度です。最初はあんまり考えずに適当に飲んでしまい、胃が重くなったりおかしくなったりしたこともありますが、最近はようやく自分に適した量がわかってきました。そのおかげか調子がいいです。
この後、新井さんはみんなの前で、重曹水とクエン酸水を実際につくってくださって、みんなにふるまってくれました。
そのうえ、新井さんはそれぞれ2リットルほど、重曹水とクエン酸水を持参してくれたので、湯島のサロンに来た人で関心のある人は味見してみてください。なくなっていたらごめんなさい。
ちなみに、養生や健康をテーマにしたサロンの次回は、10月26日の「食のチャネルからのメッセージ」です。よかったらどうぞ。
また話題提供したい方はご連絡ください。
追々定例化していく予定です。
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