■がん民間療法体験30:笑いこそ最高の療法か
この報告を読んでくれた友人が、「可能性を上げる手段として、毎日1回はゲラゲラ笑う、ってやっておられますか?」とコメントを書いてくれました。「落語や、映画の「寅さん」など、日本にはそうした伝統文化がありますから」とも書かれていました。
ほかの方からも、「笑うのが一番」とよく言われます。
私もそう思います。
湯島のサロン仲間には、ラフターヨガを実践している人がたくさんいます。
その人たちは、私の知る限り例外なく、みんな元気です。
集まっても病気の話はあまり出た記憶がありません。
妻が癌になったときに、友人が当時流行っていた綾小路きみまろのDVDを送ってきてくれました。そのことも思い出します。
ただ「笑い」は養生法であるとしても療法にはそのままはならないでしょう。
深刻な状況の場合は、笑う気にはならないでしょうか。
でも笑うような状況を創り出していくには、立派な療法です。
ラフターヨガをやっている人たちは、私の性格を知っているせいか、私にはあまり誘いの声をかけません。実際に、私はあまり笑いを創り出すのが好きではないからです。
そして比較的なんにでも興味を持ち、面白さを感じ、自然と笑えることも少なくないからです。だから、がんだと言われても、落ち込むことはありませんでした。
むしろ私が思うのは、無理に笑いをつくらないといけないような社会のあり方や個人の生き方にこそ、問題がある。であれば、何よりもまず、そうしたあり様を変えることだ、と。そして私はそういう生き方を選んでいるわけです。
前にも書きましたが、私は4人の自分を意識しています。
身体の私、身体を動かし身体に動かされている私、その両者を外から見ている私、さらにこういうことを意識している私です。
笑うと楽しくなり、元気になるというのは確かに事実です。
「悲しいから泣くのではない、泣くから悲しいのだ」というジェームズ・ランゲ説は、私が学生の頃流行っていましたし、今でも有効でしょう。
でも私自身は、むしろ身体を笑わせたいという思いの方が強いのです。
そういう意味では、近代の洗脳を強く受けてしまっているのです。
最近知ったのですが、スーフィズム(イスラム神秘主義)では、人間の身体と心のあり方を、4種類に分けて、同心円で説明しているそうです。
同心円は、外側から身体、心、魂(本性)、真心(真理を認識する心)になっている。これは、湯島でやっている益田サロンの基本モデルと似ているので、興味を感じましたが、私の「自分」認識にもこれに似ています。
私は、このまんなかの「真心」を、私の主役にしたいのです。
そういえば、50年ほど前に「21世紀は真心の時代」という懸賞論文を書いて入選し、ごほうびに南米旅行をもらい、会社からは特別休暇をもらって行ってきたことがあります。その時の、ペルーでの体験が忘れられません。
話がまたそれそうです。
私の笑い療法は、身体の笑いから入るのではなく、身体の笑いを起こすような生き方をしたいのです。常に日常に笑いがある。お金がなくても笑いがあれば、人生は幸せでしょう。ゲラゲラ笑いではなく、微笑でもいい。その気になれば、微笑は心でも魂でも、真心でも、生み出せます。
そういう生き方、それこそがいま取り組んでいる40日奇跡プロジェクトの根本かもしれません。
また療法体験報告からはずれた話になってしまいました。
| 固定リンク
「医療時評」カテゴリの記事
- ■身心力向上への取り組み8:前立腺がんのその後(2024.11.20)
- ■身心力向上への取り組み7:新しい取り組み(2024.11.07)
- ■身心力向上への取り組み6:ラジウム温泉湯治(2024.11.05)
- ■身心力向上への取り組み5:良い方向に向かい出しました(2024.11.02)
- ■今日から始まるテレビドラマ「ザ・トラベルナース」のお薦め(2024.10.17)
コメント