■がん民間療法体験39:民間療法の知恵はコモンズ(みんなの財産)です
直接的な療法ではないのですが、最近、食べるものへの関心を強めています。
これまで在宅時には不規則に食べていた間食はやめましたし、好きな甘いお菓子も原則やめました。牛乳もやめましたし、生野菜もバナナもやめました。
一方、増えたのが野菜スープとキノコ料理。しかし、これは娘がつくってくれるだけで、自分で作れるものは、スライスした蒸しサツマイモと人参ジュースしかないのが問題ですが。
ところが先日のサロンに参加された“旅する料理人”の青木あいさんから乳酸発酵飲料「ミキ」の話をお聞きしました。奄美大島で愛飲されているという乳酸発酵飲料のことで、お米とサツマイモで、簡単につくれるそうです。
青木さんは、すでにユーチューブなどで、「ミキ」の普及活動に取り組まれていますが、今度、湯島でも作り方も教えてくれるサロンをやってくれるそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=XmBRs6Hl2PI
奄美大島に伝わる「ミキ」。そうした伝統的な「健康食」や「秘薬」はおそらく世界各地に存在しているはずです。
昨日もアロマセラピストの友人が、オーストラリアのアボジニリの秘薬のことを教えてくれました。昔、妻が癌になったときに、インカの秘薬を紹介してくれた友人もいました。長い歴史の中で、人類は健康維持のためのたくさんの知見を蓄えてきています。そして、たくさんの秘薬も存在しているでしょう。
いや、存在していた、というべきでしょうか。その多くの知恵は、欧米の大手製薬会社に買い占められて、今では現地の人でさえ使えずに、時間とともにその知恵そのものが失われつつあると言われています。おそらく日本でも同じようなことが進められている。
知的所有権などという極めておかしな発想によって、みんなで育ててきた人類の知恵が、誰かの私有物になってしまうことに大きな怒りを感じます。
人類みんなの知恵は、みんなが使えるコモンズにしていかねばいけません。
もっとも、これらの知恵も基本的には、「身土不二」的なものでしょうが、しかしそのなかにはほかの場所に住む人にも効果があるものもあるかもしれません。さらにいえば、大きな意味での「身土不二」の発想があってもいい。
そういう意味でも、「民間療法」への取り組みは、もっとみんなで挑戦していき、その体験や経緯、結果や知見を公開し、積み重ねていかねばいけません。誰かに管理されてしまい「金儲け」の手段にされないように、コモンズ(みんなのもの)として、しっかり守っていければと思います。
病気や怪我は、医療産業の市場ではないのですから。
「ミキ」のように、各地に残っている健康食品や「秘薬」、さらには「療法」や「養生法」を集めていけないものでしょうか。
そうした知恵は、長い時間をかけて蓄積してきた「みんなの財産」なのですから。
そのためにも、多くの人たちが取り組んでいる「民間療法体験」も、もっと広くシェアされていけばいいなと思っています。
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